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庭園を守るお仕事通信春号【植生班】

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本日は植生班の春の作業から「ハチトラップの設置」をご紹介します。
園内を歩きながらふと視線を上げたときに、木の枝に吊り下げられているペットボトルを見かけた方も多いと思います。これは女王バチを捕らえるためのしかけです。
新宿御苑ではハチの人的被害を極力減らすため、毎年ハチトラップを設置しています。

3月になり気温が上がりはじめると、女王バチが冬眠から目覚め、巣作りを始めます。この時期にハチトラップを設置し女王バチを捕獲すると、巣が作られずスズメバチやアシナガバチの数を減らすことができます。
設置するハチトラップは職員がひとつずつ手作りしています。

ハチをおびき寄せるための液体は、砂糖、シロップ、お酢、アルコールといったものが材料となります。
大きな容器の中で、まずは砂糖をお湯に溶かし、その後他の材料を投入して混ぜ合わせ、最後に水を加えて量を調整します。

液体の容器に使うのは園内で収集した空のペットボトルです。スズメバチが入りやすい3~4㎝くらいの大きさの穴を数か所開けます。ひとつの容器の中に300ミリリットルの液体を入れます。
液体の出す樹液のような甘いにおいにつられたハチを、容器の中から出られないように捕まえる仕掛けになっています。

例年のデータを参考にしながら、ハチが現れやすい場所にある木など園内130箇所に設置しました。どの木のトラップに何匹ハチが入ったか、毎年集計して統計をとります。
スズメバチの捕獲数は525匹(令和5年)、469匹(令和6年)、329匹(令和7年)と年々減少しています。
トラップの効果以外にも、ここ数年の夏の高温や、木の伐採などによる環境の変化も影響しているのかもしれません。

スズメバチは危険な生き物という印象が強いですが、農作物食害する毛虫などを食べる益虫という一面もあります。また、鳥やクモなどの食料になることもあり、新宿御苑の中でも自然生態系の大切な一員になっています。

これからの季節、ハチの活動が活発になります。ハチに出会ったら、手で払ったり急に動いたりせず、じっとして飛び去るのを待ちましょう。
同じ地球に住んでいる一員として、必要以上に恐れず、上手く共生していきたいですね。

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