庭園を守るお仕事通信初夏号【植生班】
本日は植生班の初夏の作業から「ハチトラップの回収」をピックアップしてご紹介します。

春に設置したハチトラップは、初夏に回収します。
女王バチが巣を作る時期が過ぎ、暑くなってくるとスズメバチやアシナガバチの活動が活発になりますが、この時期に活動しているのは働きバチです。このハチトラップは、女王バチを誘引するために設置しており、働きバチを効果的に減らすことには適していないので、夏の盛りになる前には撤去します。

しかけたペットボトルを回収し、水で洗いながらカゴにハチを移します。

ペットボトルには一つ一つナンバリングしてあるので、何番に何匹ハチが入っていたかを確認していきます。設置個所と捕獲数をデータ化することで、翌年のハチトラップの設置に活用します。

今年はおおよそ200匹を捕獲しました。例年と比べ半数近くに捕獲数が減っています。すべての女王バチを捕獲できているわけではありませんが、夏の時期にお客様をハチの被害から防ぎ、安心安全に園内で過ごすために大切な作業となります。

「スズメバチ」は、人間に攻撃することもある怖い生き物という印象が強いですが、アレルギーを起こす毛虫などの害虫を食べる益虫という一面も持ち、全てのスズメバチを駆除してしまうのは生態系にも影響を及ぼします。
ハチは「針で刺す」一面ばかり注目されがちですが、特徴を知って上手に共存していきましょう。
【ハチへの対処ポイント】
・ハチが近づかないようにするには、黒い服など濃い色の服装を避け、強い香りのものを身につけないようにしましょう。食べ物にも寄ってきますので、食べ歩きは避けましょう。
・ハチが近づいて来たら、手で払ったり、大声を出したりなどハチを刺激する行動はしないようにし、その場でゆっくりとしゃがみ、後ずさりするようにして逃げましょう。
・多くのハチが一カ所に集まっている、スズメバチの巣を見つけたなどの場合は、お近くのスタッフ、サービスセンター、インフォメーションセンターにお知らせください。
ハチもヒトも同じ地球に生きる生命です。生物多様性の視点からも共存していけるとよいですね。