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新宿御苑環境への取り組み【菊班】

庭園を守る取り組み

環境省の主唱により、6月5日は「環境の日」、また6月の1ヶ月間は「環境月間」となっています。これは1972年6月5日にストックホルムで開催された「国連人間環境会議」を記念して定められたもので、世界各地で環境の保全に対する関心と理解を深め、一人ひとりの行動につなげていくことを目的としています。

環境省を所管とする新宿御苑では、日頃から環境保全の観点を取り入れながら、植物栽培・管理を行っています。今回は、その取組みの一つとして、菊班の作業をご紹介します。
毎年11月に開催される「菊花壇展」。会場となる日本庭園を彩る美しい菊の花々は、実は開催の一年以上前から準備が始まっています。その栽培や育成、展示に向けた管理を担っているのが、管理エリアで日々作業を行う菊班です。

菊の栽培に使用する腐葉土には、新宿御苑内で集めた落ち葉を原料にしています。
園内で集めた落ち葉を腐葉土へと再生し、再び植物の栽培に生かすことで、自然の循環を取り入れた環境に配慮した取組みを行っています。

毎年冬になると、菊班と清掃班が協力し、園内各所で落ち葉集めを行います。
園内には多種多様な樹木があり、落ち葉の性質もさまざまですが、その中でも菊栽培に適しているのは常緑広葉樹の葉です。常緑広葉樹の落ち葉から作られる腐葉土は、葉脈が適度に残ることで、通気性や水はけに優れ、根張りの良い菊を育てることができます。
こうして園内資源を活用しながら、菊の生育に適した土づくりを行っています。

常緑広葉樹の葉を効率よく集めるため、収集作業は常緑広葉樹が多く生育しているエリアを中心に行い、落ち葉を効率的に集められるよう工夫しています。
また、良質な腐葉土をつくるため、収集の際にイチョウやサクラ、針葉樹の葉のほか、枝など腐葉土づくりに適さないものが混ざらないよう、作業中に選別を行っています。
集めた落ち葉は、運搬車いっぱいに積み込み、菊栽培所の落ち葉集積所へ運びます。

この作業を何度も繰り返し、約2週間かけて集積所を落ち葉で満たしていきます。
集積した落ち葉には、発酵促進剤や米ぬかを加え、水をかけた後、発酵状況に応じて天地返しを行いながら、じっくりと発酵させます。こうして完成した腐葉土は、翌年5月頃から菊の栽培用土として使用されます。

また、菊花壇展で菊を展示する上家の一部として使われた竹は、展示終了後に再利用され、子ども向けイベントのクラフト体験に活用しました。参加した子どもたちは、竹の素材に触れながら、工夫を凝らして様々な作品づくりを楽しみました。

本花壇で支柱として使われた細い竹は、翌年の菊の栽培に再利用しています。資材を繰り返し活用することで、資源の有効利用と環境負荷の低減に取り組んでいます。

新宿御苑では、このように園内資源の循環や環境保全を意識した管理を行いながら、来園者の皆様に四季折々の自然や庭園を楽しんでいただける環境づくりに取り組んでいます。

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