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庭園を守るお仕事通信冬号【菊班】

庭園を守る取り組み

毎年11月に開催される「菊花壇展」。
会場の日本庭園で咲き誇る菊の花々は、実は一年以上前から準備が始まっています。
本日は、菊栽培を支える大切な基礎作業のひとつ、腐葉土作りをご紹介します。
冬ならではのこの作業は、菊づくりに欠かせない土台となる作業です。

菊の栽培に使用する腐葉土は、新宿御苑内で集めた落ち葉を原料にしています。
毎年冬になると、菊班と清掃班が協力し、園内各所で落ち葉集めを行います。

園内には多種多様な樹木があり、落ち葉の性質もさまざまです。その中でも、菊栽培に適しているのは常緑広葉樹の葉です。葉脈がしっかり残り、水はけの良い腐葉土に仕上がるため、根張りの良い菊を育てることができます。

常緑広葉樹の葉を効率よく集めるため、収集作業は常緑広葉樹が多く生育している場所を中心に行い、落ち葉を効率的に集められるよう工夫しています。
また、良質な腐葉土をつくるため、イチョウやサクラ、針葉樹など腐葉土に適さない葉や枝が混ざらないよう、作業中に選別を行っています。

集めた落ち葉は、運搬車いっぱいに積み込み、菊栽培所の落ち葉集積所へ運びます。

この作業を何度も繰り返し、約2週間かけて集積所を落ち葉で満たしていきます。

その後、発酵促進剤や米ぬかを加え、水をかけた後、ときどき天地返しを行い、じっくりと発酵させます。
こうして完成した腐葉土は、今年の5月頃から栽培用土として使用します。
園内で集めた落ち葉を再び土として活用するこの取り組みは、自然の循環を生かした作業でもあります。

一方で、すでに今年の菊花壇展に向けて、栽培所の温室では、花壇で使用する苗の育成が始まっています。

冬の地道な作業の積み重ねが、11月の華やかな菊花壇展へとつながっていきます。
ご来園の際には、ぜひ菊の美しさの裏にある、この冬の準備にも思いを馳せてみてください。

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