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庭園を守るお仕事通信秋号【温室班】

庭園を守る取り組み

新宿御苑の温室は、熱帯・亜熱帯を中心に、約2,700種の植物を栽培管理しており、鑑賞室では1年を通して様々な植物をジャングルのような雰囲気でお楽しみいただけます。

温室の大切な役割のひとつに「絶滅危惧植物の保全」があります。
新宿御苑は、公益社団法人日本植物園協会の植物多様性保全拠点園であり、また、植物園自然保護国際機構(BGCI)が定める「植物園の保全活動に対する国際アジェンダ」の登録園として、絶滅危惧植物の生息域外保全に取り組んでいます。

その取り組みのひとつが「絶滅危惧植物の種子保存」です。種子は、少ないスペースで、長期間にわたり安定して保管できるため、絶滅リスクを低減する有効な方法の1つとされています。全国の植物園や協力団体から自生地の情報とともに種子を提供していただき、バックヤード内の専用施設で長期保存を行っています。

先日、その中の5種について播種(はしゅ)を実施し、ヒメノボタンが発芽しました。

現在、発芽したもの・発芽していないものの両方を経過観察中です。たとえ発芽しなかった場合でも、それは「発芽しなかった」という貴重なデータになります。
今回はヒメノボタンが発芽しましたが、今後、生長して鉢上げなどを行った後、順調に育っていくかどうかはまだ分かりません。
どのような環境で発芽・生長するのか、丁寧にデータを収集していきます。

温室では、6月の環境月間に行う「絶滅危惧種展」をはじめ、不定期に絶滅危惧植物のテーマ展示を開催しています。
今回播種した植物も、いつか皆様にご覧いただける日がくるかもしれません。
植物の多様性を守りながら、皆様にも楽しんでいただけるように、温室スタッフは日々作業を行っています。

【2025年 日本原産絶滅危惧植物展】


【2024年 日本原産絶滅危惧植物展】

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