「エンゼルタイム」　河村　俊靖さん
青々とした芝生、ぽっかりと浮かぶ白い雲、緑豊かな夏の新宿御苑の風景の中、広場では子供たちが元気に走り回ってにぎやかな声が聞こえてくるようです。子供たちの赤い洋服と芝生の緑のコントラスト、ドコモタワーと人間のサイズ感、二つの対比も描かれています。
撮影日:2019年9月19日
撮影場所:風景式庭園

「けなげに咲く」　小松　英雄さん
新しい温室の前にヒガンバナが一株、咲いていたんですね。審査員も知らなかった場面です。いい状況を見つけました。無機質なガラスの温室と、繊細な赤いヒガンバナの対比が印象的です。ぽつんと咲いたヒガンバナを表現するのに広めに空間をとったフレーミングが秀逸です。
撮影日:2022年9月28日
撮影場所:温室近く

「夏の残像」　光本　玄太さん
ラクウショウの気根の先端にセミの抜け殻が・・・こんなところにまで登って羽化をするという命がけのドラマが美しい映像として捉えられました。抜け殻を照らす光もきれいですし、背景の緑も美しく、丁寧に撮られているのがわかります。小さなものへ向けられる作者の視線がいいですね。
撮影日:2022年10月23日
撮影場所:母と子の森

「秋の陽」　間瀬　幾雄さん
背景の暗い森から光の当たったプラタナスの黄緑色の葉っぱが浮かび上がって、その葉っぱに語り掛けるような女性が印象的です。自然と触れ合う姿が穏やかに静かに描かれました。見ている私も癒されて優しい気持ちになりました。
撮影日:2019年11月8日
撮影場所:プラタナス並木

「明日への光芒」　大江　雄一さん
夕日の光芒が温室の後ろから射して神々しくも感じられます。温室のドームとドコモタワーが宇宙基地のようにも見えSF小説の中のワンシーンのようです。いい位置からいい状況を撮りました。狙ってもなかなか撮れるものではありません。一期一会の出会いが大切だと教えてくれます。
撮影日:2020年11月9日
撮影場所:温室

「みーつけた」　横塚　ヒロ子さん
ほほえましい作品です。幼稚園くらいの男の子4人が、木下の地面を見つめいます。背中しか見えないのですが、真剣な表情というのが伝わってきます。きっと彼らの好奇心をくすぐるようなものがあったのでしょう。楽しい場面を撮りました。
撮影日:2022年11月16日
撮影場所:丸花壇近く

「プラタナスのお化け」　髙橋　麻子さん
プラタナスの並木のところでおちゃめな女性たちがいましたね!大きな葉っぱに穴をあけて、仮面にして楽しんでいます。小さなお子さんでなくてもついついやりたくなってしまうんですね。撮影者とお二人との関係はわかりませんが、みんなが楽しんでいるいい場面を撮りました。
撮影日:2017年11月15日
撮影場所:プラタナス並木

「初冬に花咲く」　溝越　要さん
スイセンの花が赤紫の不思議な色を背景に、柔らかい黄色い玉ボケを配して美しい絵作りがされています。花の写真を撮る上で、背景が重要だということを作者は知っていますね。主役のスイセン、背景の色合い、ボケの入り方などすべてが見事に調和しています。
撮影日:2022年12月11日
撮影場所:下の池

「晩秋の「母と子の森」」 小野　武弘さん
水面と林の画面全体がしっとりとした秋色に染まっています。水面に近づけて超広角レンズで撮るアングルが、まるで水面すれすれから奥の森を見上げるような面白い視点になっています。カメラアングルにテクニックありですね。
撮影日:2019年12月10日
撮影場所:母と子の森

「薄氷のもみじ」　根岸　ふみ子さん
薄く凍った氷の中にモミジの葉っぱが緑の葉っぱを取り囲むように固まって閉じ込められています。氷の鳥の羽のような繊細な模様とモミジの葉っぱの一塊がアートなデザインとして成り立っています。PLフィルターで反射を抑えると黒がひき締まったでしょう。
撮影日:2023年1月6日
撮影場所:日本庭園

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