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庭園を守るお仕事通信11月号【温室班】

庭園を守る取り組み

今年も11月22日(火)~11月27日(日)まで、温室で「第34回新宿御苑洋らん展」が開催されています。

洋らんには、カトレアやシンビジウムをはじめ多くの種類があり、日本のほか、東南アジア、中南米、アフリカなど熱帯から亜熱帯にかけて広く分布しています。18世紀にはヨーロッパのプラントハンターが競って収集しました。
現在でも盛んに品種改良がおこなわれ、さまざまな交配品種が作出されています。
新宿御苑でも 大正から昭和のはじめにかけて、洋ランの交配に力を入れ、Laeliocattleya Shinjuku#157(レリオカトレヤ・シンジュク)など新宿の名を冠した独自品種を多数作出しました。

毎年恒例の洋ラン展も今年で34回目を迎えました。洋らんの愛好家からの応募作品約160点のほか、新宿御苑で栽培している洋らんを展示します。
温室内では、温室スタッフにより準備が進められています。

トロピカルな熱帯植物に囲まれた展示は、ランがまるでジャングルで自生しているかのようにその魅力をさらに引き立たせます。
ランを展示する花台は毎年11月の会期期間だけ設置されます。

各エリアに必要数を設置しますが、作品を置く間隔やバランスに注意を払います。花台周辺の伸びすぎてしまった植物の手入れも行います。
結露が当たらないように設置したあとも花台を移動したり送風機の設置をしたりと調整し、出品されたランが長持ちするように工夫しています。
仕上げは病害虫予防のため花台の上に白いシートをかけていきます。自然な雰囲気の中で、出品されたランをいっそう美しく格調高くご覧いただけます。

ランはとてもデリケート、細やかな配慮を要します。スタッフは植物の気持ちになって準備をしています。ズラリと並んだ花台が華やかなランの競演舞台にかわります。作業中はご不便をおかけしますが、ご理解とご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

■第34回 新宿御苑洋らん展■

【日時】11月22日(火)~11月27日(日)
9:30~15:30 (閉館は16:00)
※27日最終日は15:00まで(15:30閉館)
【会場】新宿御苑内 温室
【料金】新宿御苑への入園料が必要です。(一般500円、65歳以上と高校生以上の学生250円)
詳しくはこちら:環境省新宿御苑管理事務所

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