2015新宿御苑フォトコンテスト入賞作品【入選②】
「秋の木洩れ日」 茅 直美さん
モチーフは御苑内どこにでもあるシュロの葉っぱだと思われますが、葉っぱに光がスポットライトのように当たったいいタイミングを撮りました。地面に散った葉っぱの色合いと緑が相まって心地よい作品に仕上がっています。
撮影日:2015年11月20日撮影
「新宿御苑秋」 田中 敏夫さん
ちょっと不思議な形をした芝生に生えるユリノキですね。その下でくつろぐ人々の様子からのんびりとした雰囲気が伝わってきます。作者もこのユリノキの形の面白さに着目されたのでしょうから、タイトルに一工夫あるとよかったですね。
撮影日:2015年11月19日
撮影場所:風景式庭園
「静寂の中のこもれび」 稲谷 友良さん
光の美しい写真です。逆光で輝く紅葉の木の下でシラサギが一羽佇んでいます。じっとして餌を狙っているのでしょうか、静かに流れる時を感じる作品です。それぞれの構成要素のバランスとフレーミングが絶妙です。
撮影日:2015年12月4日
撮影場所:母と子の森
「冬の太陽」 福田 渉さん
魚眼レンズの効果でにょきっと伸びた秋色に染まったメタセコイアの森がドコモビルより大きく巨大に見え、まるで自分が小さな小人になっておとぎの国に迷いこんでしまったようです。秋の爽やかで心地よい陽射しを感じられる作品です。
撮影日:2015年12月22日
撮影場所:母と子の森
「秋の陰影」 清 嘉忠さん
そろそろ太陽が西に傾く頃の秋の日の午後、木々が長い影を大地に刻んでいます。影に着目した目のつけどころがいいですね。逆光で輝く紅葉をアクセントにした秋らしい作品です。太陽のハレーションが目立つので木を使って上手く隠せればさらによかったですね。
撮影日:2015年12月4日
撮影場所:中の池近辺
「ラストシーン」 浜口 哲さん
年に一回あるかないかの珍しい現象ですが、東京でも深い霧に包まれる日がありますね。こういう日に御苑に来て撮影できるとは羨ましい限りです。紅葉した桜の木と人物のシルエットをモチーフに選んで情緒豊かな表現になりました。枝と人物の位置が重ならないように撮るともっとよかったです。
撮影日:2014年11月29日
撮影場所:風景式庭園
「森のこびとたち」 伴 博之さん
御苑のラクウショウの気根は春夏秋冬、それぞれの季節で違った表情を見せてくれます。秋は一面散った葉っぱで茶色く染まります。雨上がりでしょうか?木々の表面がしっとりと濡れて色濃く表現されているのがいいですね。
撮影日:2015年12月10日
撮影場所:母と子の森
「もののけの住む池」 佐藤 芳孝さん
池に倒れ込んだ倒木を上手く作品にまとめました。暗い画面に白く光る幹の色が見るものを不安にさせるようです。この効果を上手く利用してタイトルをつけることで何気ない被写体が創造性豊かに生まれ変わりました。作者のクリエイティビティに拍手です。
撮影日:2015年12月4日
撮影場所:上の池
「秋去冬来」 谷村 繁雄さん
モミジバスズカケノキの実が降りしきる雪の中で白く染まっていきます。一年に何回もない雪の日に面白いモチーフを見つけて撮られた作者は千載一遇のチャンスをものにしました。雪の森を背景に平面的に枝の流れを捉えたフレーミングが絵画的な趣です。
撮影日:2014年2月8日
撮影場所:新宿門近辺
「太陽がいっぱい」 陶山 義則さん
雪だるまが御苑の庭を独り占めにして嬉しそうに微笑んでいます。太陽を浴びたら溶けちゃうのに笑っているというこの状況を“太陽がいっぱい”とタイトルをつけた作者のユーモアのセンスが光ります。見ていてほっこりと心温まる作品です。
撮影日:2012年1月24日
撮影場所:風景式庭園