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皇居東御苑で江戸城跡の春を楽しもう

四季の風景

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 早いもので、4月も半ばを過ぎようとしています。ようやく春らしい陽気になったかと思えば冷え込みが厳しくなったりと、寒暖を繰り返している今日この頃。皆様体調など崩されていませんか?今回の自分歩き・自然歩きマップ通信は、皇居東御苑の春をご紹介したいと思います。

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出発地点は皇居東御苑の入り口の一つである大手門。江戸時代には将軍や諸大名が出入りした表門です。重厚感のある※枡形門をくぐり、早速園内へ入っていきましょう。

(※第一の門、第二の門の間に枡形(四角形)の広場を設けた門のこと。戦略上防御性の高い門の形式)

 

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大手門を抜け入り口で入場札を受け取ったら、早速園内へ。無料で江戸幕府の中枢を担っていた江戸城跡に入れるとあって、この日も園内はお客様で賑わっていました。

 

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早速迎えてくれたのは、三の丸正蔵館前に植裁されているギョイコウ。漢字では「御衣黄」と書きます。花の色が高貴な貴族の衣装の萌黄色(もえぎいろ)に近いことから、このような名前が付けられたのだとか。

 

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個性的な桜の観賞を楽しんだ後道なりへ進むと、「大手三の門跡」があります。現在は門は見られませんが、両側には立派な石垣が残されています。

 

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大手三の門跡を過ぎると、右手に瓦屋根の小さな建物、「同心番所」があります。江戸時代、大手門から入場した大名がまず最初に通る警備の詰め所です。御三家(尾張、紀伊、水戸)以外は籠のまま通ることは許されませんでした。

 

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そのまま緩やかな坂を上っていくと・・・・・

 

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見えてくるのがこちらの「百人番所」。「鉄砲百人組み」(根来組、伊賀組、甲賀組、二十五騎馬組)の4組が交代で警備をし、各組とも与力20人、同心100人が昼夜交代で勤務していました。百人番所の前に色鮮やかなツツジが咲き始めています。

 

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百人番所向かい側に位置する「中の門跡」を抜ければ、いよいよ江戸城本丸への最後の番所、「大番所」があります。こちらを通り過ぎ、「中雀門(ちゅうじゃくもん)」を抜ければ、いよいよ幕府の中枢を動かした本丸があらわれます。

 

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本丸跡へやってきました。江戸時代、大河ドラマや映画などでも有名な「大奥」が存在していたこの場所は、現在芝生の広場となっています。ひなたぼっこをしたりお弁当を食べたりと、ゆったりと過ごせる憩いのスペースです。

 

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そんな大奥跡から見える大きな石垣が、江戸城天守台跡。天守閣は明暦の大火で焼失してしまい、それ以降建てられることはありませんでした。この石垣の上に、約45メートルの天守閣が立っていたそう。さぞ迫力があったでしょうね。

 

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天守閣の手前には数種類の八重桜が植裁されています。こちらはカンザン。現在満開です。

 

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芝生広場に一本植裁されているこちらはセンリコウ。薄ピンクがかった八重桜です。

 

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カンザンのすぐ傍に植裁されているのはアズマニシキ。花弁の数が10~20枚と多く、大変華やかな印象を受けます。

 

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 こちらは果樹園に植裁されているナシの木の花です。皇居東御苑の果樹園は天皇陛下がお考えになったもの。江戸時代の品種である果樹が植裁されています。

 早咲きのサクラからはじまった皇居の桜景色はいよいよ終盤となり八重桜が見ごろを迎えます。江戸城跡を華やかに彩る花々の共演を、どうぞごゆっくりとお楽しみください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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