鏡のような水面に映りこむお濠の景観美
昨日に続き、本日も朝から綺麗な青空が広がっています。風も無く、穏やかなこんなお天気の日に是非お楽しみ頂きたいのが、皇居を取り巻くお濠の景観です。
上の写真は桜田門駅から徒歩1分の場所に位置する「外桜田門」。重厚感のある渡櫓門、高麗門の姿が、凱旋濠(がいせんぼり)の水面に見事に映されています。
こちらは外桜田門から北へ徒歩5分、皇居前広場北西端の角に位置する桔梗門(ききょうもん)です。正式には、「外桜田門」に対して「内桜田門」と呼びます。桔梗濠水面に映る枡形城郭門とクロマツ、白壁の美しさは是非カメラに収めたいですね。
桔梗門のすぐ側に位置するのは桜田巽櫓(さくらだたつみやぐら)。江戸城には当時19の櫓が存在しましたが、現在では伏見櫓、富士見櫓、そしてこちらの桜田巽櫓の3基のみとなっています。桜田巽櫓の背後には大きなホテルやビル群がたたずみ、江戸情緒と近代風景が融合した景観をお楽しみ頂けるスポットです。
坂下門のすぐ脇に位置する蛤濠(はまぐりぼり)では、冬ならではの光景を目にする事ができました。
渡り鳥がのんびりと泳ぐ水面をよーく見てみると・・・・・
所々に氷が張っているのを発見!皇居のお濠が凍るのは、なかなか珍しいとのこと。日陰の多い、蛤濠(はまぐりぼり)ならではですね。
お濠に映り込む巨大な建築物をご覧頂けるのはこちら、和田倉濠。中央に見えるのは和田倉橋です。
江戸時代には橋の先に「和田倉門」と呼ばれた門があり、武士だけが通ることを許されていたそう。現在の橋は戦後復興されたもので、平川橋とともに、江戸城木橋の形を復元したただ二つの貴重な木橋です。
和田倉濠では、つがいの白鳥が仲良くお濠をパトロール中でした。そのすぐ側には、渡り鳥「キンクロハジロ」の姿も。
和田倉橋の欄干に静かにとまっていたのは、フワフワの暖かそうな毛を纏ったユリカモメ。日本には主に、カムチャッカ半島から渡ってくる冬鳥です。東京都の鳥に指定されている事をご存知でしたか?
和田倉濠から南へ歩き、徒歩10分。日比谷濠へやって来ました。奥に見える建物は「旧第一生命館(DNタワー21)」。戦後の一時期はGHQ本部として利用されていた歴史的建造物です。
穏やかな晴天の日には、皇居の外周をのんびりとお散歩なんていかがでしょう?美しいブルーの水面に映る江戸城跡の遺構や近代的建造物の特色ある景観はもちろん、この季節にしか出会えない野鳥や水鳥たちも、皆様をお待ちしています。
散策の際はこちらのパンフレットを是非ご利用ください→