お知らせ

11月29日(日)に「江戸食を楽しみ、皇居外苑・東御苑を巡るガイドツアー」を開催しました

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平成27年11月29日(日)に国民公園協会主催「江戸食を楽しみ、皇居外苑・東御苑を巡るガイドツアー」を開催しました。当日は12月間近とは思えない暖かさで、天候にも恵まれ、絶好のガイドツアー日和となりました。

 

今回のツアーは江戸時代の料理書を参考に考案された、楠公レストハウスでしか食べることのできない「江戸エコ行楽重参の重」のお食事つきパッケージツアー。

安部料理長によるこだわりのお料理一品一品の解説を聞きながら、まずは皆様に江戸の食文化をお楽しみ頂きました。

 

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江戸エコ行楽重参の重を召し上がったお客様からは、「江戸の人たちはグルメだったのね。一品一品味付けが凝っていて美味しい!」と嬉しいお声を頂戴しました。

 

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さあ、お腹も膨れたところで早速出発しましょう!今回のガイドツアーに参加されたお客様は総勢29名。A、Bグループに分かれて、各グループの担当ガイドが江戸城跡の魅力を存分に紹介して回ります。

 今回のレポートでは、Aグループの皆様のガイドツアーの様子をご紹介します。

楠公レストハウスを出発して最初に訪れたのは東京三大銅像の一つ、「楠木正成像」。綺麗な青空と周囲の紅葉との調和を楽しみながら、ベテランガイドさんの解説に聞き入ります。

 

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ツアーの移動中も話は尽きず・・・。3名のガイドさんによる案内は皇居の歴史や遺構のみならず、植物、野鳥とバラエティに富んだ話題が次々に飛び出し、皆様を飽きさせません。

 

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和気藹々とお話をしながら、皇居前広場の観光名所「二重橋」に到着。二重橋の景観といえば、手前に架けられている石造りの美しいアーチ橋、そしてその後ろに架かる鉄橋ですよね。この二つの橋を「二重橋」と呼んでいるのかと思いきや、実は後ろの鉄橋を二重橋と呼ぶという事実に皆さんびっくり。

 

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この場所に鉄橋が架けられた当時、石垣の位置が高く「橋桁(はしげた)」を設けていたことから橋が二つある様に見えたので、この橋を二重橋と呼ぶようになったそうです。

二重橋の名前の由来に納得した後、一行は坂下門へ。皇居前広場2000本の松を眺めながら、話題は足元に広がる玉砂利の存在に。

「皇居前広場にはなぜ玉砂利が広がっているのかという疑問には、諸説あるようですが、神社に敷かれている砂利のように、神聖なイメージで敷かれたという説が有力だそうです。」と話すガイドさん。

お客様からは、「侵入者に気付きやすくする為では?」というするどい意見も飛び出しました。

 

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さあ、坂下門に到着しました。昨年の秋に行われた「皇居乾通り一般公開」の入場門でもある坂下門。明治のはじめに高麗門(こうらいもん)は撤去され、奥にあった渡櫓門(わたりやぐらもん)の向きを90度変えて現在の位置に移築されたそう。また、皆さんご存知、幕末に老中安藤信正が6人の浪士に襲撃された「坂下門外の変」はこの門前で起こりました。

 

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坂下門に背を向けると、視界に飛び込んで来るのは色鮮やかに黄葉している「行幸通り」のイチョウ並木。東京駅正面から皇居前広場へと続くこの通りは、外国の大使が天皇陛下に信任状を贈呈する際に使用される、由緒ある通りです。信任状贈呈式は年間約40回ほど行われるので、大使を乗せた儀装馬車の列を見ることができたらラッキーですね!

 

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行幸通りの黄葉に目を奪われていると、ガイドさんから「皆様お濠にご注目ください!」との呼びかけが。

 桔梗濠(ききょうぼり)に目を向けると、そこには渡り鳥の「ハシビロガモ」の姿がありました。水面に顔をつけてエサを求め、必死にクルクルと回転している姿を見て、皆様から笑みがこぼれます。皇居のお濠は数多くの渡り鳥が観察できるスポットなので、冬場はバードウォッチングをお楽しみいただけますよ。

 

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お濠の鳥達に癒された後は、江戸時代政治の中心となり、江戸城が存在していた「皇居東御苑」へと参りましょう。・・とその道すがら皆さんの目を引き付けたのは、美しい白壁を濠に映す「桜田二重櫓」。江戸時代、江戸城には19の櫓があったそうですが、現在残っているのはこちらの櫓を含め三基のみとなっています。

 

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桜田二重櫓から徒歩3分ほどで、東御苑の入り口の一つである大手門に到着です。

(皇居東御苑の詳細についてはこちら)

 

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こちらの大手門高麗門(こうらいもん)は、江戸三大大火の一つである、明暦の大火(1657)で焼失しました。その後まもなく再建され、現在の門は再建された江戸時代当時の姿のまま残っている門なのだそう。

 

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高麗門を抜け、次に通るのは渡櫓門(わたりやぐらもん)。こちらの門は皇居東御苑の開園に合わせて再建されたものです。重厚感のある渡櫓門を通り、いよいよ園内へ入場です。

 

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江戸時代、江戸城に入城するまでに全国からやってきた大名達は各門に設置されていた番所(検問所)を通っていました。その一つがこちらの百人番所。与力20人、同心100人が昼夜警固にあたっていたそうです。本丸と二の丸に進む分岐点である百人番所を過ぎ、最後の番所である「大番所」を過ぎると、いよいよ本丸。

 

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 こちらが江戸城本丸跡です。現在は広々とした芝生の広場となっていますが、約150年前までは、この場所に幕府の中央政庁や将軍の政務を執るための部屋と私的空間、そして大奥などがありました。当時平屋の建物がびっしりと立ち並び、日本国を動かす中枢が存在していたこの場所に想像を巡らせながら、一行は明暦の大火以降再建されることの無かった江戸城跡へ。

 

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皆さんの前方に見えるのが、江戸城を支えていた強固な造りの石垣です。坂を登って頂上を目指しましょう。

現在は石垣のみが残されているこの場所の上に、高さ約54メートルあった江戸城が存在していたのですね。皆さんガイドさんの解説に真剣な表情で聞き入っていました。

 

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北の方角へ目を向けると、紅葉した木々の中に特徴的な大きな屋根が浮かんでいます。ご存知、玉ねぎのような擬宝珠(ぎぼうし)が有名な、日本武道館です。

現在日本武道館が位置している場所は江戸時代「北の丸」と呼ばれ、将軍の近親者や有力譜代大名の屋敷地などが存在していました。そして現在、北の丸一帯は緑豊かな森林公園「北の丸公園」として一般の人々に開放。都内のアオシス的存在となっています。たっぷりのマイナスイオンを浴びたい方におすすめのスポット。

 

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江戸城天守台跡を見学した後は、園内の植物や紅葉を楽しみ、江戸時代の人々によって作られた石垣を見て回るなど、終始笑顔と感嘆の声が絶えないガイドツアーとなりました。何気なく通り過ぎてしまいがちな場所も、ガイドさんの解説により、驚きと感動に包まれまれた今回のガイドツアー。

今後も国民公園協会皇居外苑では、皇居外苑・東御苑・北の丸公園を皆様に一層楽しんで頂ける様なガイドツアーを企画して参りますので、是非イベント情報等でチェックされてみてくださいね。

 

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