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東御苑・桃華楽堂のご紹介

皇居について

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 本日の皇居外苑のお天気はしとしと雨。傘が手放せない一日となりました。いつもより人通りの少ない濠沿いを歩いて、本日は皇居東御苑へと向かいます。

(写真は桔梗門[ききょうもん]そばの巽櫓[たつみやぐら]です)

 

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 連日の暑さに比べるとかなり過ごしやすい気候なので、足取り軽く大手門を目指せそう。

 

 

 

 

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 桔梗濠に無数にできる水紋を静かな気持ちで眺めながら歩いていると、左手に大手門が見えてきました。渡櫓部分は現在工事中です。

 

 

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 大手門へ続く橋を渡っていると、じっとこちらの様子を見ている白鳥の姿を発見!この場所を大変気に入っているようで、毎日のように見かけます。

 

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 東御苑へ入園し、江戸時代要所に置かれた、「同心番所」、「百人番所」、「大番所」といったいわゆる「監視所」を通り過ぎて、「江戸城天守台跡」へ到着しました。

 

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 最初の天守閣は、1607年、二代将軍秀忠の代に完成しました。その後大修築され、三代将軍家光の代に、江戸幕府の権威を象徴する国内で最も大きな天守閣が完成。その高さは地上から58メートルもあったそうです。しかし、わずか19年後の1657年に明暦の大火と呼ばれる大火事により全焼してしまい、以後再建されずに現在に至っています。

 

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 そしていよいよ、本日のお目当てである「桃華楽堂」の全体像を見る為、天守台跡を途中まで登ります。

 

 

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 坂を登って東の方角。こちらが「桃華楽堂」です。香淳皇后の還暦を記念して建てられた音楽堂で、1966年(昭和41年)に完成しました。

 名称は、香淳皇后のお誕生日である3月6日の桃の節句とお印の「桃」にちなんで名づけられたそう。今年の3月には、こちらの楽堂で恒例行事である「音楽大学卒業生演奏会」が開かれ、皇后様や皇太子ご夫妻、秋篠宮ご夫妻をはじめ、皇族の方々が鑑賞されました。収容人数は200人です。

 

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 キンポウゲ科の「テッセン」の花の八弁花を型どり、全体は八角の優美で斬新なデザインとなっています。

 壁画には皇后さまのゆかりのある数々のものが描かれていており、大きく羽ばたく鳥を中央に、それぞれ日月星、松竹梅、楽の音などをイメージしているそうですよ。

 

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 桃華楽堂を楽しんだ後は、江戸城天守代跡の最上部を目指しさらに上へ。

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 少し息を切らしつつ、頂上に到着しました。ベンチと方角盤以外はなにもなく、広々としていて見晴らしの良い場所となっています。この場所に江戸城が築城されていたのですね。

 

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 北の方角を見てみると、見覚えのある大きな屋根が・・・。そう、北の丸公園内に位置する「日本武道館」の屋根です。まるで玉ねぎのような擬宝珠(ぎぼうし)が印象的。

 

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 南の方角を向けば、視界いっぱいに大芝生が広がります。この天守台から見える大芝生とその周辺には、江戸城本丸御殿の建物が立ち並んでいました。本丸御殿は、表、中奥、大奥という三つの空間に分かれていたそうです。

 天守代に最も近い大奥は、御台所(みだいどころ)と呼ばれた将軍の正妻をはじめ家族や女性たちの生活の場でした。

 桃華楽堂を見学された後は、是非天守台跡に登って、この眺めも楽しまれてくださいね。

 

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 皇居外苑・東御苑散策のご休憩の際には、是非楠公レストハウスご利用ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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