大手濠緑地にそびえる和気清麻呂銅像
本日は皇居東御苑・平川橋のすぐ側、大手濠緑地内に建立されている和気清麻呂銅像をご紹介します。
台座をいれると高さは約4メートル。その大きさに驚くと共に、正々堂々たる気品に満ちた像という印象を受けます。
この像は昭和15年、紀元2600年記念事業として、楠木正成像と共に文武の二忠臣を象徴し、建立されたものです。
和気清麻呂は今から約1200年前の人物。奈良朝期末の延臣、地方の豪族出身で藤原仲麻呂の乱で765年(天平神護一年)右兵衛尉となり、姉広虫とともに信任を得ました。
769年(神護景雲3年)道鏡が皇位をうかがった時、宇佐八幡の信託をきき、道鏡の野望を挫きました。光仁・桓武天皇に深く信頼された清麻呂は、平安遷都を推進、造都に活躍していきます。
すっと皇居の森を見据えて建つ和気清麻呂銅像。像の周りには一休みできるベンチもあります。散策に疲れたら、清麻呂像と共に大手濠をゆったりと眺めてみてはいかがでしょうか?