庭園を守るお仕事通信冬号【植生班】
新宿御苑の冬の作業から「タギョウショウの剪定」をご紹介します。
新宿御苑には、日本庭園を中心に、多くの松が植えられています。
タギョウショウは黒松を土台に赤松を接木した園芸品種です。細かく枝が分かれて広がった独特の樹形が人気です。

樹木をきれいに保つため、定期的に手入れを行います。大きな木に作業する際には、枝と枝の間にしっかりとした足場を組み、一枝ずつ手作業で、数人で手入れを行います。


松は常緑樹ですが、古い葉は枯れ新しい葉へと更新されていきます。剪定作業では、古い葉は取り除き、伸びすぎた葉や重なって生えてきている枝は、枝の元から剪定します。

剪定作業の目的は、樹形を美しく整えるためだけでなく、樹木の健康のためでもあります。余分な枝や葉を落として風通しを良くすることで、病害虫の発生を予防し、また光合成がより効果的に出来るようにもなり、樹木の生長促進につながります。

長い歴史のある新宿御苑には、古くから植栽された樹木がいくつもあります。タギョウショウの多くは樹齢100年近くあると推定され、御苑とともに時代を歩んできました。

このような歴史ある木々がこれからも健やかに生育できるよう、庭園スタッフは日々園内を細やかに管理しています。
作業中はご迷惑をおかけすることもありますが、ご理解とご協力をお願いいたします。