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庭園を守るお仕事通信4月号【温室班】

庭園を守る取り組み

今回は、先日ブログでご紹介していた絶滅危惧植物の種子の発芽実験準備のその後をご紹介します。

温室のバックヤードには、絶滅危惧植物の種子を冷凍保存しているシードバンクがあり、その種子がどういう条件で発芽するか、という発芽実験を行っています。

通常、多年草の種子で実験するのですが、冷凍保存している種子のクオリティチェックも兼ねて、今回初めて一年草の種子で実験しました。

その中のキタミソウ(VU:絶滅の危険が増大している種)が発芽し、花がたくさん咲きました。小さな小さな白い花で、「そこで咲いている」と言われても、すぐには分からないほどです。


キタミソウは、日本では北海道や関東、熊本の水辺や湿地帯で確認されています。絶滅が危惧される理由として湧水の減少、水辺の環境や水質の変化などが考えられています。
本来、その自生地で保全することが原則ですが、生息域内での存続が困難な状況に追い込まれた種を一時的に保存する等のため、生息域外において保全することも重要です。

未来へ種をつなげていく為にも、温室班のスタッフは日々作業をしています。

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