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庭園を守るお仕事通信12月号【温室班】

庭園を守る取り組み

温室班の大切なお仕事の一つに絶滅危惧植物の生息域外保全があります。

新宿御苑は日本植物園協会が定める「植物多様性保全拠点園」のひとつです。また、植物園自然保護国際機構(BGCI)が定める「植物園の保全活動に対する国際アジェンダ」の登録園でもあり、各植物園と連携して絶滅危惧植物の生息域外保全に取り組んでいます。

その取り組みのひとつに、絶滅危惧植物の種子保存があります。
温室のバックヤードには、絶滅危惧植物の種を冷凍保存しているシードバンクがあります。今回、その種を使用して発芽実験をする為の準備を進めています。

バックヤードの一部を整備し、山の植物と湿地の植物の発芽試験予定です。絶滅危惧植物の種は、どのように発芽するのか分かっていないことも多く、実験によってデータ収集を行います。撒いた種が発芽するのか、芽が出るまでどのくらいの期間を要したのか等々。もし発芽しなくても、「発芽しなかった」という重要なデータになります。


発芽してすくすく育った姿を、みなさまにお披露目できる日がくるかもしれません。
どうぞ楽しみにお待ちくださいね。

【今年5月に開催した絶滅危惧植物の展示】

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