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庭園を守るお仕事通信2月号【植生班】

庭園を守る取り組み

本日は植生班の2月の作業から「グリーンパイルの打ち込み」をピックアップしてご紹介します。

グリーンパイルとは、樹木専用の打込み肥料のことで、樹木に有効な化学肥料を溶かして紙管に入れたものです。木の生育に必要なチッソ、リン酸、カリがバランスよく含まれています。

園内の木々は季節ごとに花を咲かせますが、サクラやウメはとりたてて花の観賞価値が高いので、新宿御苑では主にサクラとウメにグリーンパイルを使用します。
昨年はサクラに施肥をしたので、今年はウメの中でも弱っている木や若い木を中心に、施肥をしました。

枝が広がっている範囲の地面に、杭などで穴をあけて、長さ30㎝ほどの肥料を差し込みます。
幹回りの太さや、樹形によって施肥の本数を決めていきます。
グリーンパイルは栄養分が直接根に触れないので、根を傷めず、養分が徐々に樹木に供給されます。効果が長く続くので、1年に1回の施肥で十分です。
紙管は自然と土に溶けていくので、木にも地球環境にも優しい肥料といえます。

新宿御苑は明治から続く歴史のある庭園で、樹木も古木がたくさんあります。適切に施肥をすることで、これから先も美しい花を咲かせてくれることでしょう。

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