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庭園を守るお仕事通信1月号【植生班】

庭園を守る取り組み

本日は植生班の1月の作業から「タギョウショウ(多行松)の剪定」をピックアップしてご紹介します。

日本庭園から中の池にかけて、ブロッコリーを思わせるこんもりとしたマツが多く植えられています。このマツはタギョウショウ(多行松)といい、クロマツを土台に赤松を接木した園芸品種です。
名前のとおり、多数の幹が行をなして並んでおり、傘のような樹形が特徴です。

園内で冬の間に剪定が行われる主な樹種は、ウメやプラタナス並木、タギョウショウになります。季節の風物詩として、今回ご紹介しているタギョウショウの剪定を楽しみにされているお客さまもいらっしゃるかと思います。

大きな木は、枝と枝の間にしっかりとした足場を組み、一枝ずつ手作業で、数人で手入れを行います。
マツは常緑樹ですが、古い葉は枯れ、新しい葉へと更新していきます。剪定作業では、古い葉は取り除き、伸びすぎた葉や重なって生えてきている枝は枝の元から剪定します。

剪定作業の目的は、樹形を美しく整えるだけでなく、余分な枝や葉を落とすことで、風通しが良くなり、病害虫の発生予防や光合成がより効果的に出来るようになり、樹木の生長促進に繋がります。
剪定する前と後を見比べると、木はとてもすっきりとし、下からのぞき込むと青空が見えて清々しいですね。

【作業前】

【作業後】

日本庭園のタギョウショウは古いものでは80年ほどの樹齢です。ほかにも歴史のある樹々が多くある新宿御苑。御苑とともに時代を築いてきた歴史ある木々が健やかに生育できるよう、日々庭園を守る取り組みを進めてまいりたいと思います。
作業中はご迷惑をおかけいたしますが、ご理解とご協力をお願いいたします。

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