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庭園を守るお仕事通信11月号【植生班】

庭園を守る取り組み

本日は植生班の作業から「芝生の縁刈り」をピックアップしてご紹介します。

新宿御苑といえば、広大な芝生を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
芝生の管理も植生班が行っています。

新宿御苑の芝は、同じ長さになるように、日常的に刈っています。芝は生育が旺盛で、手入れをしないとどんどん長く伸びていきます。
芝生地の間にはアスファルトの園路がありますが、放置しておくと、園路にはみ出してしまう程生育します。
そこで行う作業が今回紹介する「縁刈り」です。

先月のブログでご紹介したように、10月は菊花壇展の準備のために日本庭園での作業を優先します。縁刈りは日本庭園でも行いますが、11月は園内全体の縁刈りを行います。伸びて園路との境目がわからなくなっている箇所は、芝生を手でめくりあげ、縁の際に「芝切り」という工具を差し込み、根ごと切ります。

工具は半円形。足で踏み下ろして芝をカットするものと、一輪車のような形のもので、足で踏み刃を転がしながら芝をカットしていく2種類を使用します。どちらの工具も体重をかけて作業します。芝をカットしたら、平鍬(ひらくわ)でさらにきれいに整地し、切り落とした芝を集めます。

集めた芝は手作業で芝をばらしながら石などを取り除いて乾燥させ、樹林地など撒きます。
このように日々場所を移しながら、園内にあるすべての芝生地の縁刈りを行っていきます。

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