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庭園を守るお仕事通信4月号【菊班】

庭園を守る取り組み

本日は、菊班の4月の作業から「播種した苗の鉢上げ」をピックアップしてご紹介します。

一般的に菊は挿し芽で増やしますが、新宿御苑では新しい品種や丈夫な品種の開発のため、種を作り、種からの栽培も行っています。
花が咲く11月に受粉作業を行い、12月の下旬頃に熟した種を採ります。3月下旬に、播種用のトレー1つにつき195粒の種を播き、一週間ほどすると発芽し、三週間後に鉢上げをします。
播種の様子はこちら▼

菊の播種(種まき)を行いました


根を傷つけないようにスプーンで周りの土を崩し、芽を土から手で取り出します。この時点で、明らかに育ちや形の悪いものを選別しながら作業をします。
選んだ苗に抗菌作用と土の酸度調整の効果があるケイ酸塩白土を根にふりかけます。

4号のビニールポットに苗を植えていき、水遣りを2回して完成です。水には活力剤が入っており、2回やることで隅々まで、水が浸透します。

このように、毎年3000粒前後の播種を行いますが、9割のものが弱かったり、新宿御苑の菊花壇には不向きだったりなど、条件がそろいません。しかし、将来の新宿御苑菊花壇展を背負って立つような新しい品種ができることを期待して、毎年播種を行っています。

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