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庭園を守るお仕事通信12月号【菊班】

庭園を守る取り組み

本日は、菊班の冬の日常の作業をピックアップしてご紹介します。

(菊栽培所内の温室)

寒い冬場は、菊を温室で管理しています。
温室では、挿し芽をした大作りや懸崖菊の株が栽培されています。温室内は春のような温度と湿度が保たれる環境にしておくことが重要です。湿度を保つために、鉢の潅水のほかにも乾き具合によって、一日に1~2回の葉水を行います。葉水といっても、ただかければ良い訳ではなく、雨が降り注ぐようにジョウロのハス口を上に向けるのがポイントです。

(葉水)

温室内は暖かいので、一日で茎が5㎜くらい生長します。茎が伸びてきたら、折れないように結い立てて安定させます。さらに、その後は摘芯をして枝数を増やす作業も行います。暖かい温室では、冬でもほかの季節と同じように管理をしています。

(結い立て)

菊は短日植物(日照時間が短くなると花をつける植物)なので、冬場は昼の時間が短くなり、なおかつ暖かな温室では花芽がついてしまうことがあります。菊花壇に合わせて花を咲かせたいので、太陽光の代わりに夜間に照明を当てることで、花芽がつくことを防いでいます。

(電照)

菊の栽培は、挿し芽や摘芯、植替えなどおおよその時期によってやるべき作業が決まっています。しかし相手は生き物なので、毎日菊の状態を確認しながら、状況によって来年11月の菊花壇展に向けて、作業が滞りなく進むように菊スタッフ一丸となって作業してまいります。

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