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「第34回新宿御苑洋らん展」を開催【11/22~11/27】

開催報告・レポート

11月22日より温室にて、新宿御苑の晩秋恒例の催し「洋らん展」を開催中です。

昭和58年(1983)のスタートから今年で34回目をむかえます。
洋らん展の会期中は各所に展示台を設け、常設の熱帯植物や御苑栽培のランとともに、洋らん愛好家からの応募作品165鉢が飾られ、温室はたいへん華やかな色と甘い香りに包まれています。

温室を順路通りに進んでいくと、一番最後に入賞作品の展示コーナーがあります。
11月21日、審査会場内にて江尻宗一特別審査員(日本洋蘭農業協同組合組合長)が各作品に寄せたコメントともに、一部をご紹介いたします。

【環境大臣賞】

「バンダ:Vanda luzonica」
フィリピン・ルソン島を原産とするバンダ系統の原種である。小ぶりのものはよく見かけるが、本作品ほど大きなものは滅多に見ることができない。栽培の技術の高さもさることながら、栽培環境も整っていなければ、このような大型のバンダが綺麗な状態で出品することは難しい。

【自然環境局長賞】

「デンドロビューム:Den suiss Mountain palce」
ニューギニアの高地系の交配種で、新しい品種である。小ぶりであるが、花が大きく輪数も多く、輪を描くように綺麗に並んでいる。栽培が極めて難しい品種である。

【新宿御苑所長賞】

「ケフェルスティニア:Kefersteinia lactea ‘Pure White’」
あまりみかけない品種である。原産地は不明だが、中米~南米北部と言われている。かわいらしい小ぶりの花がポツポツと綺麗に並んでいる。特別栽培が難しい品種ではないが、このように綺麗に咲かせることは高度なテクニックが必要である。

【国民公園協会会長賞】

「バンダ:V.sanderiana’Mei’」
フィリピン・ミンダナオ島を原産とするバンダ系統の原種である。交配種のピンク色につながる貴重なものである。立派に育てられている。

洋らんとは、花を鑑賞する目的で栽培されるラン科植物の園芸上の呼称で、カトレアやシンビジウムをはじめ多くの種類があります。ラン科植物は日本のほか、東南アジア、中南米、アフリカなど熱帯から亜熱帯にかけて広く分布し、18世紀に欧州のプラントハンターにより収集が行われ、主にヨーロッパで盛んに品種改良され、さまざまな交配品種が作出されました。

新宿御苑は日本の本格的な洋らん栽培の発祥の地といわれています。
新宿御苑における温室、洋らん栽培は、約140年前の明治時代より続く長い歴史があります。
香り高く美しい洋らんの競演は、11月27日(日)まで温室で開催しています。

■第34回新宿御苑洋らん展■

新宿御苑の洋らんの歴史については▼
https://fng.or.jp/shinjuku/2018/02/11/post_1031/

【開催日時】令和4年11月22日(火)~ 同年11月27日(日)9:30~16:00(入館は15:30まで)
※ ただし11月27日(日)の展示は15:30まで(入館は15:00まで)
【会場】新宿御苑内 温室
>>詳しくは環境省ホームページをご確認ください。

■洋らん展来場者アンケート募集(11/28まで回答受付)■
みなさまからのご感想・ご意見を、今後の運営の参考とさせていただきますので、「洋らん展(11月22日~27日)」来場者アンケート」へのご協力をお願いいたします。

■Webから回答する方はこちら >> Googleフォーム

■用紙をダウンロードして回答する方はこちら
ワードファイル〔24KB〕】・【PDFファイル〔128KB〕

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