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(公社)園芸文化協会による「新宿御苑菊花壇展観菊会2022」に講師協力を行いました

菊花壇展


11月12日(土)、公益社団法人 園芸文化協会が主催する「新宿御苑菊花壇展観菊会2022」に講師協力を行いました。
(一財)国民公園協会の菊栽培担当職員の丸山秀諭が講師役となり、菊花壇展会場の日本庭園の各花壇を参加者と巡りながら、特徴やみどころ、菊花壇が出来るまでの栽培や仕立て方をご紹介しました。
(↑写真:肥後菊花壇)

新宿御苑では毎年11月1日から15日まで、皇室の伝統を受け継ぐ「菊花壇展」を開催しています。
会期中は日本庭園内に上家(うわや)といわれる建物を設け、特色あふれる菊の花々を皇室ゆかりの様式を基調に飾りつけます。
各花壇は、順路に沿ってご覧いただくと、もっとも美しく鑑賞できるようにデザインされています。
(↑写真:江戸菊花壇)

菊花壇展を鑑賞した後は、非公開の菊の栽培所を特別に見学しました。
新宿御苑の菊花壇展で展示する菊は、園内にあるこちらの栽培所内で育てています。

交配による新しい品種の作出も行い、何度も試験栽培を重ねて、菊花壇展にふさわしい品種を選抜します。
展示している菊の中には、日本では新宿御苑でしか見られないオリジナル品種もあります。

菊花壇展でご覧いただける大菊は草丈1メートル程ですが、じつは人の背丈以上に育った菊を鉢ごと横に寝かせながら地面に植え込んでいます。
また、展示の際は、はじめからその場所で咲いたように仕立てるのも大切なポイントです。

新宿御苑の菊花壇展の歴史はいまから100年以上も前、明治37年(1904)に皇室行事「観菊会」で展示する菊を栽培したことに始まります。
明治39年に新宿御苑が皇室庭園(パレスガーデン)へ改装された後、昭和4年(1929)からは御苑が観菊会の会場にもなりました。
★詳しくはこちらの記事でご紹介しています。
>>新宿御苑の歴史探訪【皇室ゆかりの菊花壇】

日本が誇る文化と伝統の技術で仕立てる菊花壇展をぜひご鑑賞ください。

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