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庭園を守るお仕事通信9月号【菊班】

庭園を守る取り組み

本日は菊班の9月の作業から「混植花壇(伊勢菊・丁子菊・嵯峨菊)の仕立て」をピックアップしてご紹介します。

11月1日~15日開催の菊花壇展。観賞順路の2番目にご覧いただくのは伊勢菊・丁子菊・嵯峨菊の3種類を同じ花壇に植える混植の花壇です。
伊勢菊・嵯峨菊は箒作りという仕立て方で、下部の茎を束ねて箒を立てたような形に仕立てます。
今回の作業は、本花壇用の鉢の準備になります。

夏場は風通しのよい日よけ棚で管理していた鉢は、大菊や懸崖菊、江戸菊などを除き、本花壇用のよりよいものを選別して温室に移します。温室に移すことにより、台風や長雨などで株が傷むのを防ぐとともに、雨でも屋根があるので天気に左右されず作業が行えます。

これまでに摘芯して増やした芽は竹の支柱で支えていますが、中央に立てた芯竹以外は全部取り外して本花壇用の細い針金に仕立て直します。

作業台に鉢を置き、一番背の高くしっかりとした枝を真ん中に立て芯にします。ひとつの鉢には根本の苗が植えてあり、3株が1本の菊に見えるように仕立てることが重要です。
枝が真っ直ぐになるように下から順に支柱に沿わせ、黒く染色したラフィアで結んでいきます。この時、ラフィアが目立たないように結びます。

その後、生長した時を想像しながら、芯を中心に前後左右に枝を振り分けます。後ろの枝が背が高く、前に行くほど低くなるようにして、本花壇では7本の枝に、一枝一輪の花を咲かせます。

10月には花芽がつき、作業は日々忙しさを増します。11月の菊花壇展にぜひお越しください。

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