2019新宿御苑フォトコンテスト入賞作品【入選①】
「桜のプロポーズ」 指田隆行さん
いやあ、楽しい作品ですね。この場面に出会い、このイメージが思い浮かんだのがお見事です。作者はとても遊び心のある方だと思います。擬人化されたモチーフがあまりにも大胆でスケール感もあって素晴らしいですね。写真って面白いなと思わせてくれます。
撮影日:2018年4月9日
撮影場所:日本庭園
「ユリノキの咲く頃」 富永賢さん
ユリノキの花を手前にアップでとらえ、カーブした幹を額縁のように使ったおしゃれな作品です。ユリノキ超しに背景を見せる事で、季節感が良く伝わり、またベンチでくつろぐ二人をポイントに置き、ボカして見せることで雰囲気のあるイメージの世界が広がります。
撮影日:2019年5月9日
撮影場所:風景式庭園
「初夏の誘引」 鈴木望さん
玉藻池の爽やかな初夏の風景ですね。青々と茂った緑と白い雲が広がる青空の競演が見事に捉えられています。雲の状態もいいですね。池の映り込みとの半分半分のシンメトリー構図が、手前から奥へと吸い込まれるような奥行きを感じさせてくれます。
撮影日:2018年5月10日
撮影場所:玉藻池
「食事訓練中」 仲村正二郎さん
カイツブリの親が子供へと、餌をまさに口移しで与えた瞬間でしょうか。こんなすごい瞬間を良く撮りましたね。じっくり時間をかけて狙わないとなかなか撮れない状況でしょう。新宿御苑の生き物たちの命の営みを感じさせてくれる作品です。
撮影日:2019年7月25日
撮影場所:中の池
「生命力」 田中みね子さん
何気ない風景ですが、作者は良く観察しているなと感心しました。幹が折れた大木からすっと伸びた若木に生命の力強さを感じて撮られたのでしょう。何気なく奥には包帯を巻いて保護されているカツラの大木もあって、こちらももう一つの生命力ですね。
撮影日:2019年9月8日
撮影場所:中の池
「忘れ物」 太田洋之さん
大雨の後でしょうか、3本ユリノキの根元に水たまりが出来ています。そこで子供たちが遊んでいたのでしょう、カラフルなバケツが置いてあります。その子の持ち物かは分かりませんが、ジーンズの足元だけフレーミングして見せることで物語性も感じられ、いろいろと想像が膨らみますね。
撮影日:2019年9月16日
撮影場所:風景式庭園
「みんな何見てるの?」 川島美智子さん
あたかも自分がカマキリになったように感じられる面白い作品です。ローアングルから広角レンズで撮る事によって背景も広く写り込むので、あたかもカマキリの目線のように感じます。このように撮ろうと思った作者の遊び心が伝わってきます。
撮影日:2019年11月2日
撮影場所:玉藻池
「秋・日本庭園の夜」 増見芳隆さん
昨年はじめて菊花壇展のライトアップを開催しました。池の縁にある松とススキで和風テイスト満点の作品になりました。作者は満月も上がるのを待って撮られたのでしょうね。画面に満月が入ったことでより一層、秋の風情ある作品になりました。
撮影日:2019年11月14日
撮影場所:日本庭園
「秋色カメラマン」 CHIKAさん
黄色く染まったプラタナス並木の中央に、若い女性のカメラマンの立ち姿が捉えられています。これを見た時、秋にぴったりの素敵な被写体を見つけたなと思いました。黄色いズボンに黄色いベレー、なかなかおしゃれなカメラウーマンですね。
撮影日:2019年11月19日
撮影場所:プラタナス並木
「みんな一緒に」 齋藤尚夫さん
保育園の遠足でしょうか?小さなお子さんたちが一列に並んで座っています。が、そこは小さいお子さんだけあって、一人だけがカメラ目線で、他の子どもたちはてんでんばらばらな様子が面白いですね。お揃いの衣装も可愛らしく、見ていてほっこりする作品です。
撮影日:2019年11月29日
撮影場所:風景式庭園