「梅一輪程のあたたかさ」　黒田　良男さん
3枚の花の組み写真から、早春の日差しの暖かさや花の香りまで感じさせるイメージが伝わってきます。一枚一枚のカットもそれぞれの花が魅き立つように美しく撮られていて、作者の確かな力量を感じます。
撮影日:2017年2月3日
撮影場所:西休憩所、楽羽亭付近

「桜、さくら」 丹羽　由美子さん
こんなにも色々な色の桜が一度に見られるなんて、御苑の桜の種類の多さは抜群ですね。そこに着目して色を意識してフレーミングされています。春爛漫、その下では人々が思い思いに桜を楽しんでいる様子と一緒にスナップされています。
撮影日:2018年3月27日
撮影場所:桜園地

「春の日、暮れて」　設楽　誠一さん
いい夕陽になりましたね。閉園ギリギリの時間帯でしょうか、人も入らずに桜と夕景が印象的に撮れました。カメラの色づくりのせいもあるかと思いますが、やや彩度やコントラストが上がり過ぎているので、色調整は抑え気味でも十分素晴らしい作品になったでしょう。
撮影日:2018年3月24日
撮影場所:風景式庭園

「花園」　花島　敏夫さん
里桜満開の日、沢山の若い女性たちが桜の花をスマートフォンのカメラで撮影しています。お友達同士のグループでしょうか?　明るい話し声が聞こえてくるかのようで、温かな春のぬくもりを感じる素敵なスナップ写真です。
撮影日:2016年4月15日
撮影場所:風景式庭園

「語らい」　吉田　弘幸さん
なるほど、いい光景を撮りました。3人の女性の黒い帽子や真ん中の方がさす日傘がシンメトリーな構図を作っていて面白いと思いました。風景そっちのけでおしゃべりに講じている仲良し3人組という場面が想像できます。
撮影日:2018年3月28日
撮影場所:プラタナス並木

「ハナチョウジ」　福田　浩さん
温室の中では三脚は使えないので、流れをスローシャッターで撮ることは難しいですが、滝の流れとその横に流れるように咲いているハナチョウジという植物を上手くフレーミングしました。二つの流れがシンクロしていて面白いですね。
撮影日:2018年6月26日
撮影場所:温室

「包容」　西島　洋憲さん
タムケヤマモミジの湾曲した幹が特徴的です。二股に分かれた部分に紅色のサルスベリが咲き、色取りを添えるアクセントになっています。この木に抱かれているようだと感じた作者の視点とフレーミングの上手さに脱帽です。
撮影日:2018年11月3日
撮影場所:中の池付近

「樹木の伝言」 大胡　和美さま
面白い被写体を見つけましたね。ここにヒマラヤシーダーの切り口があったことには気づいていましたが、このように撮ってみるとなるほど、目と口があって顔のようにも見えますね。作者の観察眼とそれを作品に仕上げる力が素晴らしいです。そしてタイトルもなかなか素敵です。
撮影日:2019年1月4日
撮影場所:サービスセンター付近

「水の音」　竹内　成夫さん
上品で繊細な作品ですね。池の縁で色づき始めたモミジはまだ青い部分が多いのですが、写り込みには秋色が散りばめられています。水面に波紋が広がって、動きを演出しています。静かな秋の風情を感じる素敵な作品です。
撮影日:2018年11月27日
撮影場所:下の池

「初冬の頃」　小杉　健次郎さん
カメラを地面に置いて撮られた大胆なアングルが面白いです。広角レンズの広い画角が地面からプラタナスの先端まで写しこみ、広々とした空間が心地いいです。水平線が斜めになってしまったので、まっすぐになるように注意してカメラを置くとさらに良かったですね。
撮影日:2018年11月10日
撮影場所:プラタナス並木