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2016新宿御苑フォトコンテスト入賞作品【上位四賞】および審査員総評

フォトコンテスト入賞作品

【主催者あいさつ】

「2016新宿御苑フォトコンテスト」入賞作品展にご来場いただき、誠にありがとうございます。このコンテストは、カメラを通して新宿御苑の自然の素晴らしさを感じ楽しんでいただくため平成3年度から開催され、今年で26回目を迎えました。
今回も北海道から鹿児島まで全国各地577名のみなさまから2238点の応募をいただきました。平成3年度開催の第1回目に次ぐ歴代2番目となる多数の作品が寄せられ、いずれも甲乙つけがたい力作ばかりでしたが、厳正な審査を経て入賞作品が選ばれました。
写真展には入賞作品とあわせて、審査にあたられた写真家の特別作品を展示いたしました。多くの方々にご覧いただき、新宿御苑の四季折々の表情と自然の美しさを楽しんでいただければと思います。
フォトコンテストの実施及び写真展の開催にあたり多大なるご支援をいただきました、環境省新宿御苑管理事務所、富士フイルムイメージングシステムズ株式会社ならびに関係各位に厚く御礼申し上げます。

一般財団法人 国民公園協会新宿御苑 会長 福澤 武

【審査員総評】

私が新宿御苑の撮影を始めて約20年になりますが、その間撮影に使用するカメラはフィルムからデジタルに移行し、今回の応募作の大部分がデジタルカメラになりました。技術の進歩に連れて記録メディアが変わるのは当然ですが、写し始めた頃何年にもわたって存在を誇示していた木々が自然災害や寿命で姿を消し、植えられたばかりの苗木が仰ぎ見るほど大きく生長するなど、苑内の姿も静かにしかし着実に変化しています。
長年にわたりここを撮影している私はそれらの変化に眼を向け、私なりの視点で記録し続けていますが、毎年フォトコンテストの時期を迎えると「今年はどんな光景を見られるのだろう」という期待が膨らみます。それは年毎、季節毎、訪れる時間、場所毎に御苑の表情は微妙に変わり、その時その場にいた人でなければ写せない瞬間があるからです。また私は常々荒天こそ撮影のチャンスと考えていますが、昨年11月の降雪時に撮影された作品が入選していたのは嬉しい限りです。
ぜひ四季折々に魅力的な表情を見せてくれる御苑に足繁く通っていただき、魅力の数々を発見しながら、各々の眼と技術に磨きをかけていただききたいと思います。

写真家 木村 正博
写真家 岡本 洋子

【環境大臣賞】

深紅の千羽鶴」西内 辰宏さん
今ではドコモタワーも、すっかり御苑の借景として馴染みましたね。魚眼レンズの効果でしょうか?周辺がゆがみ、遠近感が誇張され、真っ赤なモミジの葉っぱがぐるりとドコモタワーを取り囲むように描写されて、葉っぱのボリュームに圧倒されるようです。沢山の葉っぱを千羽鶴に見立てて“深紅の千羽鶴”とつけられたタイトルも素敵です。作品、タイトルとともに作者の創造性の高さを感じる作品です。
撮影日:2015年12月13日
撮影場所:日本庭園

【環境省自然環境局長賞】

群れで休息」 荻野 定男さん
池の岸辺で横に並び、同じように羽の間に頭を差し込んで憩う鴨の様子がユーモラスです。大都会の真っ只中にある公園とは思えない、野鳥の楽園といった趣が感じられます。大きく拡大するとわずかにシャープネスが不足しているので、ブレないように気を付けるとさらに良かったでしょう。望遠レンズで遠景の被写体を狙う時はシャッタースピードが遅くならないように注意が必要です。
撮影日:2016年11月2日
撮影場所:中の池

【環境省新宿御苑管理事務所長賞】

巨木の秋」 中島 一之さん
御苑のシンボルツリー、三本ユリノキで遊ぶ子供達の姿を超広角でローアングルから狙い、木の高さと季節感を同時に見せているのがいいですね。晴れた青空と、黄色い葉の対比も画面の印象を引き締めています。
撮影日:2016年11月22日
撮影場所:風景式庭園

【(一財)国民公園協会新宿御苑会長賞】

春の中の池」 輿石 宇一さん
桜の時期も終わりに近く、池の畔のツツジや緑が溢れだした春の中の池。一見何気ないような光景ですが、季節感がよく描写された画面です。水面の波紋や映り込みも効果的ですが、ドコモタワーをもう少し画面右に配してもよかったでしょう。
撮影日:2016年4月30日
撮影場所:中の池

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