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2013新宿御苑フォトコンテスト入賞作品【特選】

フォトコンテスト入賞作品


桜舞う」 阪野 秀行さん
満開の桜も見事ですが、花弁が風に舞う姿も人の目を魅了します。一群れの枝先の花弁が風に乗って暗い背景の上に舞い上がる様子を、いいタイミングで捉えたのが目を引きました。デジタルならではの高感度が活き、速いシャッター速度では花弁の動きを留めているのも効果的で、春の短い一時の宴の様子を垣間見せてくれます。
撮影日:2010年4月10日
撮影場所:日本庭園


「夏の終わりに」 鹿内 忠直さん
ツルボの花は晩夏に咲く花ですが、この撮影には毎回汗と虫に悩まされます。作者も同じ経験をしながら写されたのでしょうが、暗い芝生を背景にしてピンクの花を浮き上がらせ、その後ろに芝生に射した陽射しを組み合わせたのが効果を上げています。丈の低い花で、三脚を使ってもこの高さだと芝生に寝転んでの撮影だと思いますが、努力が活きた作品です。
撮影日:2013年9月12日
撮影場所:風景式庭園


光芒」 奥村 順一さん
木立の隙間から瞬間に挿した光芒。苑内の林の中にいるとたまに出会いますが時間が短く、なかなかいい瞬間を捉えられない光景です。右下奥にはサザンカの花が咲いていて夏を感じさせますが、瞬時の変化をとっさに捉えた技術は見事でした。今後も機会ある毎に苑内を巡り、自然が作り出す様々な光景を記録し続けて頂きたいと思います。
撮影日:2013年11月7日
撮影場所:外周園路


自慢の大作り花壇」 太田 洋之さん
大作りの菊花壇を下から覗き込む人の姿を捉えた作品は毎回目にしますが、丹精した菊を鑑賞する姿を眺める棟梁と鑑賞する人の姿を2枚組でまとめたのが活きています。いずれも超広角を使用していますが接近して写し、収差による誇張を上手に活かした分かりやすい作品です。
撮影日:2013年11月6日
撮影場所:日本庭園


秋を描く」 髙野 郁男さん
黄葉したイチョウの下にカンバスを広げ、黄葉した木々の様子を描く人をシャープに描写したのがいいですね。これまでもこのような作品はありましたが後ろ姿が多く、もう一つ力が足りないものになっていました。このような画面では、人物の表情があるか否かで内容が大きく違ってきます。
撮影日:2013年11月24日
撮影場所:風景式庭園


錦秋」 星野 慶一さん
タムケヤマモミジの紅葉とユリノキの黄葉を下から見上げた2枚組とし、錦秋と名付けたのはよかったですね。このようなアングルで写すと幹のトーンが失われがちですが、黒い中にも幹のトーンが残り、紅葉や黄葉といい対比を見せています。残念ながら詳細な撮影データーは分かりませんが、このような被写体はRAWであっても露出補正をして写すように心掛けましょう。
撮影日:2013年11月24日
撮影場所:風景式庭園


秋と戯れて」 水上 裕康さん
きょうだいでしょうか? 黄葉したイチョウの木を背景に、落葉を振り撒く二人の姿が可愛いですね。御苑のよさが凝縮されたような画面で、この公園が多くの人に親しまれている様子が分かります。相当低い位置から撮影していますが、できればもう少し二人の周囲に振り撒いた葉が舞っているとさらによかったのですが。
撮影日:2013年12月1日
撮影場所:風景式庭園


楓のサンバ」 後藤 勝雄さん
風に揺れるカエデの紅葉をあえてブラして写し、サンバに例えたのが面白いですね。こういう状況ではシャッター速度を速め、動きを止めようとしたくなるのが普通ですが、逆手に取ったのが成功しました。ただこのような撮影では絞り込むため被写界深度が深くなり、ぼかしたい背景までシャープに写ってしまうことがありますからその点に注意してフレーミングするようにしてください。
撮影日:2013年12月12日
撮影場所:モミジ山


19才の冬」 増見 芳隆さん
選考の時は気付きませんでしたが、御苑の雪景色を19才の冬と題されたのは何か理由があるのでしょうか? シンボルツリーの3本ユリノキと遊歩道の轍、それに点々と記された足跡に題名と画面のつながりをついつい考えてしまいます。ただ画面的には非常にストレートな描写で、都会の公園の雪景色の様子が見るものに伝わってきます。
撮影日:1975年1月
撮影場所:風景式庭園


小さな池」 中野 澄子さん
ユリノキの根元にできた水溜りに注目し、濡れた樹皮と映り込んだ枝や空で単純にまとめられたのがいいですね。雨に濡れた木々の肌は潤いを帯び、晴れた日には見られない活き活きとした表情があります。普段は木々の高さや花に目が行ってしまいがちですが、不利な条件の中で一味違った視点でまとめられたのが成功につながりました。
撮影日:2013年4月2日
撮影場所:風景式庭園

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