【7/15】水と緑の噴水公園〜和田倉の歴史〜
7月の第三月曜日は「海の日」です。
今では皇居と海が関係していたとは想像がつきませんが
かつてこの一帯は日比谷入り江という海だったそうです。
今回はそんな入り江近くにあった和田倉噴水公園のご紹介です。
和田倉噴水公園は上皇上皇后陛下のご成婚を記念して昭和36年に建設され
平成7年6月今上天皇のご成婚を記念して全面的な改修再整備工事が行われました。
噴水があり近代的なイメージのある和田倉噴水公園ですが
和田倉濠に架かる橋と門があった跡地が残る歴史的な場所でもあります。
お濠に架かる橋で江戸時代の木橋の姿が残されているのは「平川橋」と「和田倉橋」のみです。
この橋より内側は大手門や桔梗門から入城する大名や武士などが通行する橋で一般人は通ることができなかったそう。
慶長12年(1607)頃まで蔵があったので「蔵の御門」と呼ばれ
元和6年(1620)に最初の枡形門が築かれました。
明治初年、門と橋は存続されましたが大正12年の関東大震災で門は崩壊。
橋は残りましたが、橋の腐朽が進んでいた為
昭和28年度の和田倉橋復旧工事で現在の鉄筋コンクリートの橋脚に架け替えられました。
今では噴水や休憩所もあり皇居周辺の散策の際にひと息できる休憩スポットになっています。
公園からは道路を挟んだ向かい側、桔梗濠にある桜田巽櫓を臨め、
夜には噴水がライトアップされ幻想的な雰囲気をお楽しみいただけます。
和田倉噴水公園で、水と緑に親しみ、歴史的背景に想いを馳せゆっくりとした時間をお過ごしになられてみてはいかがでしょうか?
散策の際は皇居•皇居外苑散策アプリが便利です♪
→https://fng.or.jp/koukyo/2020/11/07/kokyo-kokyogaien-app/