アジサイと旧江戸城外桜田門<周辺さんぽ(撮影:2021年5月20日)>
いまだ我慢の日々が続いていますが皆さまいかがお過ごしでしょうか。
この時期らしい小雨降る2021年5月20日(木)に撮影した旧江戸城外桜田門から半蔵門の様子をご紹介します。
建築当初は小田原街道の始点として小田原口ともよばれていた旧江戸城外桜田門(以下:桜田門)。
現存する桜田門は、寛永13年(1636)に修築され、その後大正12年に発生した関東大震災にて破損し、鉄網土蔵造りに改修されたものです。昭和36年(1961)に国の重要文化財に指定されています。
江戸城門の中でも最大規模の枡形をもつ桜田門。安政7年に起きた『桜田門外の変』が有名ですよね。水戸藩浪士らに暗殺された大老井伊直弼の屋敷は画像の黄色で囲った場所、現在は憲政記念館の建っているあたりです。(小さくてごめんなさい)
直弼の屋敷から桜田門までの距離はたった500メートルなので、屋敷を出てからあっという間の出来事だった事がわかります。
襲撃の日は季節外れの雪が降ったとされており、桜田濠は画像のように雪景色だったのでは?と想像します。
ちなみにこちらの画像は2018年1月23日に撮影したものですから・・あの大雪から3年も経過した事に驚いてしまいました。
皇居の西側は石垣だけでせきとめられている東側とは違い土塁式のため表情豊かです。
皇居の土塁式は三段構造になっていて、一段目は濠の水面より少し高いところまで石垣で固めている『腹巻石垣』、二段目は『腹巻土塁』、三段目にまた石垣を積んだ『鉢巻石垣』。これらの構造は、全て石垣で造るよりも低コストで防御力を最大限に発揮させるための工夫として考えられました。
道路沿いはユリノキの並木通りとなっています。
高く伸びたユリノキをよ~く観察してみると、Tシャツのような形の大きな葉に隠れて見過ごしがちですが5月には黄色いチューリップのような花をつけます。画像は4月30日のものですが、5月20日時点でも咲いていましたよ。
上り坂を息を切らしながら歩いていると足下にその見た目のとおり、小判の形をしたコバンソウや串団子のような実をつけるハナダイコンといった可愛らしい野草に元気をもらえました。
皇居への通用門として使用されている半蔵門手前では季節の花、アジサイが咲いていました。
すでに全国各地で梅雨入りしていますので関東もそろそろでしょうか?
気が早いですが、梅雨が明け季節が移る頃には世の中が変わっていると願って、みなさまどうぞ安全にお過ごしください。
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