皇居東御苑 二の丸庭園で見つけた春
先週17日(土)に、東京では平年より9日早く桜の開花宣言がされました。ソメイヨシノが満開となるのは約一週間後。待ちに待った春の訪れは、かつて江戸城が存在したここ皇居東御苑でも感じることができます。
江戸時代には将軍も使用したとされる大手門を通って、今回は『二の丸庭園』へ。周辺には様々な種類の樹木が植えられ、穏やかな春の気候に誘われた可憐な花々が満開となっていました。
写真は江戸時代中期に薬用として渡来し、滋養強壮に良いとされるサンシュユ。
暖かな風に吹かれてゆらゆらと揺れていたのは、ブドウの房のように枝から垂れ下がる黄緑色の花が満開となったキブシ。山中でよく見られる落葉樹です。かつては歯を染める「お歯黒」にも使われたとか。
和紙の原料として知られているミツマタは落葉性の花木。別れた枝先には多くの小花が半ボール状に集まって美しく咲いていました。日本には室町時代に渡来したといわれています。花言葉は「意外なこと」。
ごつごつとしたこぶしのような実の形が名前の由来の「コブシ」。ふわふわとした暖かそうな冬芽から、純白の花びらが綻んで今にも花開きそうです。
白花の代表的な花木として知られており、病害虫に強く大きく育つので公園のシンボルツリーとして植栽されることが多いそう。
旧江戸城跡として貴重な歴史遺構が多くみられる皇居 東御苑。重厚な雰囲気と豊かな自然が楽しめる園内で、春の訪れを感じてみてはいかがでしょうか?