桜田濠に渡り鳥がやって来ました!
皇居外苑の空は朝から薄い雲がかかり、太陽はなかなか顔を出しません。気温は日中でも20度ほどとさほど上がらず、冷たい風も吹いて、肌寒い一日となりました。
写真は皇居外苑楠公レストハウスから歩いて約20分ほど。半蔵門近くの高台から撮影した桜田濠です。本日は桜田門を目指して、広大なお濠を眺めながら坂を下っていくことにしました。
すると広いお濠の中に、小さな黒い物体が集まってぷかぷかと浮いているのを発見!早速持っていたカメラでズームしてみると・・・・
水中の藻が見えるほど透き通った濠水の上に、カモでしょうか?水鳥が確認できました。もう少し寄ってみると・・・
その正体は、黒頭に黄色の目、おさげ髪のような飾り羽が特徴のキンクロハジロでした。少数は北海道で繁殖しますが、多くはシベリアからはるばるやってくる渡り鳥。今年は例年よりも早く、皇居のお濠に到着したようです。長旅お疲れさまでした!
キンクロハジロを観察しつつ、さらにお濠沿いを下ると・・・
ようやく桜田門が見えてきました。ここで再びお濠に注目。
なんでしょう?キンクロハジロに混じって額から嘴にかけて白い模様のある鳥の姿が・・・
その正体はオオバン。ほぼ一年中姿が見られる留鳥です。
キンクロハジロはオオバンのテリトリーに入ってしまったのか、「出て行けー!」と言わんばかりに追い掛け回されていました。
冬が終わる頃にはまた北へ帰っていってしまうキンクロハジロ。その他にも、これから様々な種類の渡り鳥が皇居のお濠を賑わせてくれます。
この季節にしか会うことの出来ない渡り鳥、是非観察してみてくださいね。