北の丸公園の「近衛歩兵第一・第二連隊碑」
本日の皇居外苑の空は雨が降ったり止んだり、不安定なお天気です。
セミ達の鳴き声も元気に鳴いていると思えば突然聞こえなくなったり、安定しない空模様に戸惑っているみたい?
本日は皇居外苑の北側に位置する緑豊かな森林公園、北の丸公園内の「近衛歩兵第一・第二連隊碑(このえほへいだいいち・だいにれんたいひ)」をご紹介します。
ザ・フォレスト北の丸のすぐ脇にある細い通路を南へ進んでいくと、すぐ右手に見えてくるのが「近衛第一連隊碑」です。
北の丸公園には、前回ご紹介した旧近衛師団司令部庁舎(現在は国立近代美術館工芸館)があるように、明治維新後には近衛兵営をはじめ、陸軍関係の施設が置かれていました。
明治新政府が樹立した当初、脆弱な体制だった明治政府が、「天皇の警護」を名目に薩摩・長州・土佐藩から約1万人の献兵を受け、創設されたのが「近衛兵(このえへい)」です。園内は近衛歩兵第一連隊と第二連隊の宿営地でした。
第一連隊碑からさらに南に直進すると、左手に見えてくるのが第二連隊碑です。
あまり知られていませんが、写真奥の木は京都御所の実生苗を移植したものです。12月頃実が熟すと、橘の良い香りが周囲に漂います。
奥の石壁に埋め込まれているこちらの星マーク。国立近代美術館工芸館の通風口にも見られる陸軍のマークです。
北の丸公園の緑の中にそっと建てられている近衛第一・第二連隊碑。皇居の側にあるこの石碑は、まるで今も皇室を守護しているかのようです。