庭園を守るお仕事通信夏号【植生班②】
今回は植生班の日常業務から「倒木の処理」をご紹介します。
新宿御苑には、植えたばかりの若い木から長い年月を重ねた大木まで、さまざまな樹木が生育しています。
すべての樹木が元気に育つことが理想ですが、生育環境や気象条件などの影響により、枝が折れたり、倒木する樹木もあります。

樹木は日頃から状態を確認し、伐採などの対応が必要と判断されたものについては、適切に対応しています。しかし、樹木は生き物であるため、予期せぬ要因により突然倒れてしまうこともあります。
先日も、園内で大木が倒れてしまったため植生スタッフが状況を確認し、来園されたお客様の安全確保後に撤去作業を行いました。

倒木した原因は、植えられていた場所の地面が柔らかく、根の張りも浅かったことに加え、根元の内部が菌の影響で腐朽し、もろくなっていたことです。
まずはチェーンソーで幹や枝を細かく切断し、重機で安全に運び出せる大きさに裁断していきます。

樹木は目に見える部分が元気に見えても、内部では菌による腐朽が進行し、空洞化している場合があります。そのため、見た目だけでは樹木の健全性を判断することは難しく、日頃から樹木の状態を点検し、安全管理に努めています。


新宿御苑には、基本的に手を加えず自然のままに生長した樹形をお楽しみいただけるように管理していますが、時には樹木の伐採や剪定が必要となります。景観を維持するだけでなく、お客様の安全にご利用いただけるように、スタッフは日頃から樹木の点検を行い、必要に応じて適切な管理を実施しています。
これからも、ご来園の皆さまに安心して快適に園内を散策していただけるよう、安全管理に努めてまいります。