2024新宿御苑フォトコンテスト入賞作品講評会を開催しました
4月20日(日)インフォメーションセンター2階のレクチャールームにて「2024新宿御苑フォトコンテスト入賞作品講評会」を開催しました。
コンテスト審査員を務めるプロカメラマンの木村正博氏と岡本洋子氏が、環境大臣賞から子どもの部まで39点すべての入賞作品の魅力や入賞のポイントをご紹介しました。
写真を通して新宿御苑の魅力を発見する、新宿御苑フォトコンテスト。全国各地の幅広い世代のみなさまにご参加いただき、平成3年(1991年)のスタートから今年で33回目をむかえます。
今年も四季折々の庭園風景や花、樹木、生きもの、人と自然のふれあい、インバウンドで賑わう庭園など、さまざまなテーマで御苑の魅力をとらえた作品が入賞いたしました。
木村先生からは
「被写体をよく知ることが重要です。例えば鳥を熟知した人は、鳴き声や仕草で次の行動が予想できるようにもなるようです。このコンテストの場合は新宿御苑をよく知ってください。何回も通っているうちに、花の開花状況や景色などの予測がついてくることもあります。そして悪天候の日は最大のチャンス。他の人が撮れないような光景、また思いもよらなかった景色に出会えるチャンスがあるかもしれません。」と撮影のコツや心構えについて解説や他の人が撮れないようなユニークな一枚を狙うチャンスである、というアドバイスを頂きました。
「写真の選考は立ち入り禁止エリアに入っていないかもチェックしています。是非、ルールやマナーを守りながら撮影を楽しんでください。また、自然の中での撮影は着衣に注意が必要です。暗い色の服はハチに狙われますので明るい色の服、そして靴下を履いてマダニにかまれないように気をつけてください。」と撮影マナーと安全面の注意喚起もありました。
岡本先生からは
「写真は記録としても重要です。インバウンドや気候変動など、時代を写して残してください。そして、春や秋の写真を応募する方がとても多いです。他の季節や菊花壇展の写真は少ないので賞に選ばれるチャンスも増えます。是非狙ってみてください。また提出されるプリントはナチュラルな画質状態で応募されるのが一番です。色をいじり過ぎないように注意してください。」とテーマ選びの工夫や仕上げ方に関する具体的な助言を通じて、より良い作品作りのアドバイスをいただきました。
質疑応答のコーナーでは、新宿御苑のスタッフを撮影することについてご質問がありました。
スタッフも新宿御苑の景観を維持し、構成する大切な一部です。撮影していただいて構いませんが、樹木の剪定や草刈りなど、機材を使用して作業している場合があります。安全には十分配慮して作業していますが、撮影の際は距離を保ちいただくようお願い致します。
講評会閉会後も、個々で先生方に質問をされる方もいらっしゃり、次回のフォトコンテスト応募では、どんな作品が送られてくるか楽しみですね。
皆さまご参加いただき、ありがとうございました。
インフォメーションセンター1階アートギャラリーでは2024年4月27日(日)まで「2024フォトコンテスト入賞作品展示会」を開催しております。ご来園の際にはぜひお立ち寄りください。
■新宿御苑フォトコンテスト入賞作品展■
【会期】2025年3月18日(火)~4月27日(日) 9:00~18:00
【会場】インフォメーションセンター1階アートギャラリー(入館無料)