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庭園を守るお仕事通信冬号②【植生班】

庭園を守る取り組み

本日は植生班の冬の作業から「サクラの剪定」をピックアップしてご紹介します。

 

 

 

 

新宿御苑には約70種約900本のサクラの木があり、2月下旬~4月にかけてさまざまな品種のサクラが次々と開花し、一年の中でもっとも華やかな季節を迎えます。
新宿御苑は歴史のある庭園で、サクラも樹齢が100年を超すものが多くあります。
木が大きくなると枝が張り、その重みに耐えきれず、太い枝が突然折れ、思わぬ危険が生じることがあります。
植生班では、危険が生じる前にサクラの剪定を行っています。

樹高の高い太い枝は、高所作業車を使用してチェーンソーで切ります。切り終わったら切り口に癒合剤を塗布します。癒合剤を塗ることにより、養分や水分が流出するのを防ぎ、切り口を早く治し、菌などの侵入を防ぎます。サクラは病気にかかりやすいので、太い枝を切ったときは癒合剤は欠かせません。

また、危険な枝の剪定だけではなく、きれいに花を咲かせるためにも剪定作業が不可欠です。
幹の根元から小さな枝がいくつも出ているサクラをご覧になったことがあると思います。胴吹き、ひこばえ(枝が出ている場所によって名称が違います)などと呼ばれ、放置しておくと主幹が弱ってしまうことがあるので、胴吹き、ひこばえも切ります。
細い枝なので、剪定ばさみや剪定のこぎりで切り落とします。簡単に切るコツがあり、スタッフは手際よく細枝を整理します。

新宿御苑は自然樹形を活かした樹木が多いので、ダイナミックな木の姿がお楽しみいただけますが古木ゆえに落枝や倒木が起こる可能性があります。樹木の伐採や剪定には理由があります。危険な状態になる前に作業を行っております。ご来園のみなさまが安心・安全に新宿御苑をお楽しみいただけるよう、スタッフ一同努めてまいります。

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