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庭園を守るお仕事通信冬号【温室班】

庭園を守る取り組み

冬に向けて、温室のバックヤードで管理している絶滅危惧植物の手入れをしました。

枯葉や病害虫、雑草などを取り除き、日当たりや風通しを良くします。
よく見ると、奥にかわいらしい次の芽が出ています。手入れをすることで、新しい芽も安心して育つことができますね。

【ミセバヤ(絶滅危惧IB類(EN)】
学名:Hylotelephium sieboldii
別名:玉緒(たまのお)

ミセバヤはベンケイソウ科の多肉植物です。
「見せばや(見せたい)」という古語に由来する名前の通り、美しい花姿から観葉植物として親しまれ、古くから園芸植物として栽培されました。また「命の象徴」や「家族の健康を守る」植物として、日本の文化にも根付いた植物のひとつです。
もともと香川県小豆島などの限られた地域に自生するのみで、さらに盗掘や環境開発などで数を減らし、絶滅危惧植物に指定されています。

バックヤードで育てた植物たちは、花が美しく咲いたものを中心に観賞温室で展示しています。環境月間(6月)には絶滅危惧植物展なども開催されます。
温室スタッフが日々の植物の健康チェックをはじめ、温度や湿度などの施設管理、季節や植物のコンディションに応じた枝葉の除去や水やり、施肥など、細やかに手入れをしている植物たちをぜひ見に来てくださいね。

【ミセバヤの花】

新宿御苑では、社団法人日本植物園協会の植物多様性保全拠点園として、また、植物園自然保護国際機構(BGCI)が定める「植物園の保全活動に対する国際アジェンダ」の登録園として、絶滅危惧植物の生息域外保全に取組んでいます。

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