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庭園を守るお仕事通信秋号【温室班】

庭園を守る取り組み

新宿御苑にはいろいろな種類の野鳥がやってきます。オシドリやカワセミのような美しい野鳥もいれば、カラスやスズメ、ハトなど、身近な鳥たちも立派な野鳥です。

中でもカラスは特に頭が良く、いたずら好きで知られていますが、そのいたずらが時に人にとって迷惑になることもあります。新宿御苑の温室のバックヤードでも、カラスのいたずらに悩まされていました。
例えば、カラスは屋外で栽培している植物の鉢を倒したり、土をこぼしたり、さらには植物の名前が書かれたネームプレートを引き抜いたりします。

新宿御苑の温室では、約1,000種類の熱帯・亜熱帯の植物を展示しており、バックヤードを含めると約2,700種類の植物を栽培しています。その中には絶滅危惧植物など貴重な植物も多く含まれ、種を植えて育てることもあります。
各植物には必ず、名前や日付、来歴などの重要な情報を書いたネームプレートを挿しており、これが植物管理において非常に重要な役割を果たしています。もしカラスのいたずらで、ネームプレートがどの鉢のものか分からなくなると、大きな問題です。
そこで、カラスの進入を防ぐため、屋外に出している植物の棚の上にワイヤーを張り対策をしました。これにより、カラスによる被害を防ぐことができました。

植物管理のお仕事は、ときに天候や生きものなど、自然に翻弄されることもあります。
予期しない問題が起こっても、新宿御苑の温室スタッフは工夫を凝らしながら、多様な植物を次の世代に残していけるよう取り組んでいます。

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