庭園を守るお仕事通信秋号【清掃班】
菊花壇展が開催されている日本庭園は、日頃から手入れをしていますが、この時期は、とくに念入りに整備しています。
今回は、清掃班の仕事から「日本庭園の砂利の整備」をピックアップしてご紹介します。
日本庭園はゆるやかな池の流れに沿って庭園を鑑賞する池泉回遊式の庭園です。園路には玉砂利が敷いてあり、和の趣を引き立てています。
玉砂利は、日々の通行や風雨により、徐々に園路の脇に片寄ったり、園路外に出てきます。
園路の隅に寄った玉砂利は熊手を使って丁寧に園路中央に掃いて集め、その後均していきます。
また、園路まで伸びてきた草は、立鎌という軽い刃に長い柄を付けた除草用の道具を用いて除草して整えます。
園路脇に設置されている排水桝は、雨が降った時に園路の水を排水するのに重要な役割を担っているため、砂利や落ち葉、土などを丁寧に取り除きます。
整備された園路は、すっきりと整い、美しい景観になりました。
現在、整えられた日本庭園を舞台に、皇室ゆかりの菊花壇展が開催されています。伝統の様式で飾り付けられた、特色あふれる皇室ゆかりの菊花壇をご堪能ください。