庭園を守るお仕事通信10月号【温室班】
本日は、温室班の10月の作業から「植物の移動」をご紹介します。
新宿御苑の温室では、熱帯・亜熱帯の植物を中心に約1,000種の植物を常時展示しており、バックヤードを含めると約2,700種の植物を栽培しています。これだけ多種多様な植物を管理するため、バックヤードには異なる環境に調整した11棟の栽培室の他に、冷温室、日よけ棚など、植物の育成に適したさまざまな設備が整えられています。
秋の訪れとともに、夏の間、日光に当てるために外で管理していた植物のうち、寒さに弱いものを温かい屋内の栽培室へ移動しました。
温室スタッフは、季節や気温の変化に合わせて、植物が元気に育つように、日々の細やかな管理を行っています。
温室で大切に育てている植物の中には、絶滅危惧植物や、皇室庭園時代から受け継がれてきた貴重な洋ランなども含まれています。温室スタッフたちは次の世代へとその命をつなぐべく、一つひとつ丁寧に管理しています。
バックヤードで育てた植物たちは、花が美しく咲いたものを中心に観賞温室で展示しています。これからも、新宿御苑の温室でお客様をお迎えできるよう、スタッフ一同心を込めて植物を育ててまいります。
ぜひ、季節とともに変化する温室の姿を見にいらしてください。
【新宿御苑作出 ションボレリア・シンジュク】