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庭園を守るお仕事通信9月号【植生班】

庭園を守る取り組み

新宿御苑は東京ドーム約12~13個分の広さがあり、庭園管理を行っているのが「植生班」です。
本日は植生班の「日常作業」をピックアップしてご紹介します。

季節によって植物の生長するスピードは変化し、それに応じて植生班の作業内容も異なります。
夏は多くの植物が活発に生長する季節で、芝や草だけでなく、園内のあちこちでツル植物が勢いよく伸びてきます。
このツル植物を除去するのも植生班の重要な業務の一つです。
ツル植物は生命力が強く、根までしっかり抜かないと、残した根から再び新しい芽が出て木々に絡みつくので、こまめな手入れが大切です。

また、新宿御苑には2000種類以上の樹木があり、実をつける木も数多くあります。
果実が実り、タネができて地面に落ちたり、鳥や動物の糞から発芽して育った植物を「実生(みしょう)」と呼びます。
実生はそのまま放置してしまうと、どんどん大きくなり、庭園の景観を変えてしまうため、除去作業も行っています。これらの作業を通して、新宿御苑の美しい景観を保っています。

10月後半になると、整形式庭園のバラ花壇ではバラがみごろを迎え、バラのガイドウォークイベントが行われます。
このバラ花壇を囲む生垣の手入れも植生班が行います。生垣は「ヘッジトリマー」というバリカンのような機械を使って刈り込んでいきます。

刈り込みの際は、刈った後がでこぼこにならないように水平にヘッジトリマーのブレード(刃)を動かしていくことがポイントです。

作業が終わると、まばらに伸びていた生垣もすっきりときれいになりました。

植生班の業務は、新宿御苑全体の景観を保つために多岐にわたり、草刈りやツル植物の除去といった日常的な作業から、樹木の剪定、花壇の手入れまで幅広く対応しています。

これからも新宿御苑の美しい景観を維持するため、日々取り組んでまいります。

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