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庭園を守るお仕事通信6月号【植生班】

庭園を守る取り組み

本日は植生班の6月の作業から「プラタナス並木の生育改善」をピックアップしてご紹介します。

新宿御苑のプラタナス並木は、四季折々の魅力的な美しい景色が楽しめる人気スポットです。

気温が高くなる今頃の時期に、プラタナスの葉には、プラタナスグンバイという昆虫がつき、葉の汁が吸われて葉が白く変色して枯れてしまいます。プラタナス並木の景観の維持と生育改善のために、事前予防で毎年6月に薬剤を樹幹注入していきます。

樹幹注入とは、木の幹にドリルで直径5mm、深さ5cmほどの穴をあけ、虫を駆除する薬品を注入することです。
穴の数は幹周によって決まりますが、昨年の穴の下にぐるりと一周開けていきます。


開けた穴に注入補助器を挿し、薬剤を注入します。
10分ほど経過したら、注入補助器をとりのぞきます。

穴には菌が入らないように、粘土のような被覆塗布材を塗り、穴を塞ぎます。
木は下から上に水を吸い上げるので、薬剤も一緒に木全体に行き渡ります。

樹幹注入はプラタナスだけでなく、ミズキ、カイノキ、セイヨウトチノキなど、この時期に葉が食害にあう他の樹木にも施します。
樹幹注入のメリットは、薬剤が樹木内に限定されるため、薬剤の効果が長期間持続することです。

植生班スタッフは、都会の中のオアシス新宿御苑の自然を守り、皆様にお楽しみいただくために、作業を行っています。
作業中はご迷惑をおかけしますが、ご理解とご協力をお願いいたします。

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