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庭園を守るお仕事通信10月号【植生班】

庭園を守る取り組み

11月1日~15日に開催する菊花壇展は、日本庭園全体の景色とともに各花壇を鑑賞する伝統ある行事です。
会場となる日本庭園では、菊班スタッフが花壇の準備を進め、植生班や清掃班スタッフが庭園の美観を整えていきます。
今月は植生班の日本庭園での作業を中心にご紹介します。

最初にご紹介するのは「方杖(ほおづえ)の交換」です。
楽羽亭の隣にある大きなアカマツは、園路側に傾いており、以前から、支えをしていましたが古くなってきたので、交換しました。

支えになる木が動かないように深い穴を掘り、掘った穴の底には、これ以上支えが沈まないようにブロックを敷き安定させます。
方杖は一度交換すると、10年ほどもちます。

次にご紹介するのは、「ハチの巣の駆除」です。
スズメバチの巣がタギョウショウにできていました。危険をともなう作業のため、防護服とヘルメットを着用し、来園者の安全を考慮して開園前に駆除します。

巣にハチ駆除用のスプレーを吹き付け、ハチが出て来なくなったら巣ができている枝ごと除去します。外に出ているハチが巣に戻ってくる可能性があるので、安全のために丸一日ポールやコーンで巣があった木を囲っておきます。

最後にご紹介するのは「縁刈り」です。
日本庭園は芝生と玉砂利の園路が美しい庭園です。芝生が成長して伸びてくると園路にはみ出し、美観が損なわれてしまいます。。
まず、成長し広がった芝生と園路の境目部分に芝切りという工具で切り込みを入れていきます。
まっすぐ綺麗に切り込みを入れるのは難しく、ときおりチェックしながら作業していきます。切られた部分を丁寧に刈り取って、端を整えます。

ほかにも樹木の剪定、芝刈りや草刈り、つる草の除去や、枯れ枝の処理など、菊花壇展にむけてスタッフ一丸となって準備をしてまいります。

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