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庭園を守るお仕事通信10月号【菊班】

庭園を守る取り組み

11月1日から日本庭園で開催される秋の伝統行事・菊花壇展。9月下旬から上家(うわや)作りが始まり、現在は各花壇の植え付け作業に進んでいます。残り一ヶ月、菊花壇展の準備は大詰めを迎えています。

大作り菊花壇は、一株から500輪以上の花を咲かせます。花芽を付けた枝を、折らないようにまとめられた状態で上家に運び込まれます。

土台を作り、まとめた枝を折らないように、慎重にほぐしていきます。


美しい半円形を作るための緻密な作業は、開催の直前まで定期的に枝の伸び具合を確認しながら整えていきます。今年は3つの大作り菊を準備していますが、一つの株を数人がかりで形作っています。

各花壇それぞれ植え込み様式が決まっており、準備しているスタッフたちの指示に耳をすますと「もう少し、新宿!四谷に戻って」「池!ちょっと山に倒して」などと新宿御苑独自の指示出しが聞こえてきます。前から見る菊の方向や角度を確認しながら、整えていきます。

露地花壇

懸崖菊花壇

伊勢、嵯峨、丁子花壇

江戸菊花壇

一文字、菅物菊花壇

大菊花壇

肥後菊花壇

菊栽培スタッフが約一年かけて育ててきた菊花壇展をどうぞお楽しみください。
作業中、菊の運搬等でご来園の皆様には、ご不便をおかけしますが、ご理解、ご協力をお願いします。

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