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新宿高校の「総合的な探究の時間」の事前学習を行いました

庭園を守る取り組み

10月18日(水)、都立新宿高校の「総合的な探究の時間」の事前学習に講師協力を行いました。
「総合的な探究の時間」は、地域の歴史や文化を学び、人々と交流しながら、社会生活を営むための必要な力を身につけることを目的とした授業で、新宿高校の一年生は、事前学習で新宿御苑について学んでから、清掃や除草などのボランティア活動を行います。
また、部活動の一環としても、多くの生徒さんがボランティア活動を行っています。

(写真:新宿高校の生徒さんが栽培した内藤とうがらし)

国民公園協会新宿御苑の本荘暁子が講師となり、視聴覚室にて「新宿御苑と新宿高校~歴史・自然・文化~」をテーマに講演を行いました。

新宿御苑の歴史は、江戸時代の大名・内藤家の屋敷地からはじまり、明治時代の農業試験場、大正時代の皇室庭園、昭和以降の国民公園と、大きく4つの時代に分けることができます。それぞれの時代をクイズを交えながら解説をしました。

クイズは多岐に渡り、10問用意しました。三択制で、正解だと思う答えに挙手してもらいました。
意外な正解に、生徒のみなさんは一喜一憂。楽しそうに参加していました。中には10問全問正解の生徒さんもいました。

新宿高校と新宿御苑は深い関わりがあります。大正11年に開校し、翌年に新宿御苑の一角に校舎が建設されました。
1923年の関東大震災、1945年の東京大空襲と大きな被害を受け、新宿御苑もほぼ全焼し、地域の避難所として開放されました。勤労奉仕の学生300人が集まり、新宿御苑を開墾し、野菜の種を播いたという当時の新聞記事があります。もしかすると、今日の新宿高校の先輩なのかもしれませんね。このころから新宿御苑はボランティアの学生と深い繋がりがありました。

新宿御苑では、毎年11月1日から15日まで皇室ゆかりの菊花壇展を開催しています。新宿高校の校章に菊の葉がデザインされているのですが、実はこれは御苑とのゆかりを表しているのです。

講演の最後は、これまでに新宿高校の先輩のみなさんが取り組んだボランティア活動と、これからの活動予定について紹介しました。
今年はつる草取り、落ち葉集め、除草作業などを予定しています。
本日の講演で、新宿御苑をより身近に感じていただき、探究の授業の一助になれば幸いです。
新宿高校のみなさん、どうぞよろしくお願いいたします。

私たち国民公園協会は、これからも地域の皆さまと連携して、多くの人々に愛される新宿御苑を守る取り組みを進めてまいります。

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