庭園を守るお仕事通信9月号【温室班】
本日は、温室班の9月の作業から「寒冷紗(日除けシート)の設置」をご紹介します。
9月11日、新宿御苑管理事務所にて連携事業検討会(種子保存について)が行われました。温室スタッフは検討会に出席した後、植物専門家の先生に温室の栽培室を案内しました。
その際先生より、「オリヅルスミレやカクチョウラン、ツルランなどの葉の色が少し薄い。暑すぎる為に植物が受けているストレスのひとつの合図ではないか?もう少し暗くした方が良いのでは?」というアドバイスをいただきました。
【オリヅルスミレ】
※オリヅルスミレは野生絶滅(EW)、カクチョウラン、ツルランは絶滅危惧2類(VU):絶滅の危機が増大している種に分類されている絶滅危惧植物。
バックヤードにある栽培室の内のひとつの棟の東側の窓際でオリヅルスミレなどを栽培しています。陽ざしを遮るために窓際に寒冷紗を設置しました。これで強い光が直接入らないようになりました。
【設置前】
【設置後】
今年の夏は記録的な猛暑で、人間も暑い暑いと過ごしましたが、植物もストレスを受けていたのですね。
温室班は、この先も植物、自然と共に過ごしていけるよう、絶滅危惧植物の保全を含め、植物の栽培、施設のメンテナンスを行っています。