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庭園を守るお仕事通信9月号【植生班】

庭園を守る取り組み

新宿御苑で毎年秋に開催する恒例の伝統芸能「新宿御苑 森の薪能」。今年で35回目の開催です。会場となるのは風景式庭園。樹齢400年以上といわれている大きなケヤキの前がメインの舞台です。
大ケヤキの愛称で親しまれていますが、十数年前の落雷の影響で弱っていたため現在、幹の部分を資材と布で包んで土の中と同じような環境を作り、根を生やす治療を行っています。
薪能では、大ケヤキをライトで照らすため、白っぽい布地が目立ってしまいます。
今回は、植生班の作業のなかからケヤキの包帯を寒冷紗で覆う作業をご紹介します。

まず最初に、高所作業車を使いで、枯れている枝などを取り除きます。

次にはしごを使って枝が張り出している部分に寒冷紗を巻き、さらにはしごと高所作業車を使い、高い位置の幹に巻かれた布を寒冷紗で覆っていきます。
寒冷紗とは、強い日差しなどから植物を守る粗く織った布で、風通しもよく、さまざまな色があり、用途によって色を使い分けることが出来ます。
長さを調節するために切った端の部分を折りこみ、息を合わせながら結束バンドでていねいに留めていきます。

植生班は、新宿御苑の樹木や庭園の管理のほかにも、今回のような地域に根ざした作業も行っています。

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