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庭園を守るお仕事通信7月号【温室班】

庭園を守る取り組み

本日は、温室班の7月の作業から「暑さに対する工夫」をご紹介します。

新宿御苑の温室では、熱帯・亜熱帯の植物を中心に約1000種の植物を常時展示しており、バックヤードを含めると約2700種の植物を栽培しています。その中には洋ランや高山性の植物など暑さに弱い植物も含まれます。

バックヤードには、異なる環境に調整した11棟の栽培室、冷温室、日よけ棚があります。暑さが苦手な植物は、冷温室や日よけ棚に移動しますが、それ以外にも実践している暑さ対策があります。

まず、傷んで廃棄予定のホースに穴を開け、各棟の間にお手製のスプリンクラーを設置しました。水を撒くことにより、水が蒸発する際に地熱を奪い、涼しくなります。

次に、大きな鉢を棟の間に並べて木陰を作りだしています。

また、棟内には扇風機を設置し、湿気や空気を循環させ、温度を下げるようにしています。

こうして温室スタッフは、植物が生育しやすい環境をつくり、猛暑の夏を越せるように、工夫をしています。

普段、バックヤードはお客様が立ち入れないエリアですが、絶滅危惧植物や皇室庭園時代から受継ぐ洋ランなど、次の世代にも残していけるよう大切に育てています。
バックヤードできれいに開花したお花などは、随時鑑賞室に展示しますので、お楽しみになさってくださいね。

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