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職員研修会を開催しました

開催報告・レポート

1月30日(月)は休園日を活用して、お客様へのサービス向上を目的に職員向け自主研修会を行いました。
今回の研修会のテーマは、「新宿御苑の歴史と魅力」と「災害対応訓練」の2本立です。これからの季節、桜が咲きはじめ、国内外から多くのお客様がご来園されます。お客様のサービス向上に向けて、職員が学びました。

 

最初は「新宿御苑の歴史と魅力」をテーマに、インフォメーションセンターのスタッフが講師となり講義を行いました。

新宿御苑は、徳川家康の家臣・内藤氏の江戸屋敷の一部がそのルーツといわれています。
明治5年(1872)、大蔵省が内藤家の屋敷地跡に「内藤新宿試験場」を開設しました。その後、現在の新宿御苑に近い形が完成し明治から大正期の皇室庭園時代を経て、昭和24年の国民公園となってから現在にいたるまでの歴史を学びました。
移り変わる時代とともに歴史を重ねてきた新宿御苑ならではの魅力がたくさんあることを改めて知りました。

次は「新宿御苑の一年と都市における役割」がテーマです。

大都会の中で、四季折々の自然を楽しめる新宿御苑は、憩いの場であるとともに、さまざまな役割を担っています。
新宿御苑は、社団法人日本植物園協会に属し、絶滅危惧植物の保全や生息域外保全や調査、播種、ほかの植物園との情報共有などに取り組んでいます。また、園内の発生材をリユースする取り組み、歴史を伝承する役割も担っています。

次は園内に出ての研修です。新宿御苑には約500種10000本の樹木があり、その中には歴史のある古木や、多くの桜もあります。一本ずつ巡ることはできませんが、お客様からのお問合せが多い木や、歴史的建造物をポイントに実地研修を行いました。
昨年12月にオープンした新宿御苑ミュージアムも見学し、歴史を映像で追体験しました。

温室では温室班のスタッフが講師となり温室植物の解説をはじめ、平成24年に新築した現在の環境配慮型温室の説明、栽培ヤードの説明がありました。表舞台からは見えない施設のしくみなど、たいへん興味深い話を聞くことができました。

園内研修のあとは、車椅子を使用した傷病者対応の実修体験と、傷病者を発見した時の連絡体制のシュミレーションを行いました。

最後に、2011年に発生した東日本大震災「3.11をふりかえる」講義がありました。
新宿御苑は新宿御苑新宿区の広域避難場所に指定されており、当時は約1万人の人々が避難してきました。当時の状況を振り返りながら、国民公園協会の職員として、震災が起こった場合にスムーズな避難対応ができるよう、今後に活かしていかなければならないと深く感じました。

私たち国民公園協会は、ご来園のお客さまへ新宿御苑の魅力や、より充実した情報堤供ができるよう、これからも職員一同、知識向上に励んでまいります。

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