庭園を守るお仕事通信11月号【菊班】
本日は庭園管理業務のひとつ「菊栽培」にスポットをあて、菊班の11月の作業から菊花壇展終了後の作業をピックアップしてご紹介します。
毎年11月1日から15日まで開催の皇室ゆかりの「菊花壇展」はお楽しみいただけたでしょうか。好天に恵まれ、にぎやかな花壇展となりました。
菊花壇展が終了した後、来年の菊花壇に向けて菊の栽培は始まっていますが、そのほかに大切な作業は「後片付け」と「交配」です。
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菊栽培には、さまざまなパーツを使います。例えば、菊を支えるためにつける支柱です。新宿御苑では、可能な限りパーツをリユースしています。本花壇で飾った菊につけた支柱は、花や茎、テープなどを綺麗にはがし、土に埋まって汚れた部分はカットして保管します。
保管した支柱は、種類ごとに分けて、来年の栽培時に使います。
囲いに使った太い竹は園内の柵にも再利用しています。
ほかにも本花壇や栽培で使ったアルミの支柱や竹かご、懸崖菊の舟形の一部も利用しています。
このように菊栽培においても環境に配慮し、パーツのリユースをはじめ、園内の落ち葉をリサイクルした腐葉土の作成などを行っています。
菊班のスタッフは来年の菊花壇展にむけて、日々作業に取り組んでいます。